旅で五感を開発し、感動の瞬間をつかまえる -artifata CHIKAさんの習慣 後編-

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イタリアの赤と日本の赤、その両方を知るということ

 

旅行中に見た、ロッソコルサ(フェラーリ・レッド)のようなイタリアの赤は印象的でしたが、日本の赤も好きです。この秋、大分県にある湯布院に行ったのですが、そこで日本古来の美しさを目にしました。コケをかぶって趣のある茅葺き屋根。目に飛びこんでくる椛の赤と黄色とそれが交わった言葉では言い表せない色。そのコントラストというのは、その瞬間、その場所でしか見ることができません。

 

さらに言えば、湯布院と京都ではまた微妙に違った赤の美しさを体験できます。フェラーリの赤と、湯布院の赤、そして京都の赤。それらを見たことがあるからこそ、それぞれの赤の違いを愛することができるし、審美眼が磨かれていくのかもしれません。

 

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初めての土地にいるときは、目に映るものが全て新鮮ですから、たとえ移動中であっても、もったいなくて眠ることができませんでした。空の色は、絶えず変化していて、とくに朝方と夕方はわずか数分で劇的に変わります。最高に美しい夕焼けが見える瞬間は、すぐに過ぎ去ってしまう。東京の空ならまだしも、それがイタリアの空だったとしたら、僕はこう思うのです。「もう一生、この景色を見ることはないだろうな」と。そう考えたらとても、目を閉じることはできない。最高に美しい光景に備えて、携帯のカメラを構えるのみです。

 

【CHIKAさんが撮影した旅のお写真】

 

>毎回、新しいドキドキを提供しつづけたい

 

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