鬼才の閃きは風呂で生まれる!長風呂とミシュラン飯で人生の質を上げる -CHARLES DESSIN 黒木利光の習慣 前編-
ミシュランの三ツ星は、ただの美食じゃない
美味しいものを食べに行くことも、モチベーションを上げるための習慣になっています。経営者の先輩から予約困難なお寿司屋さんに誘われて、1回の食事に6万円くらい払うこともあるんですよ。
多分、ガチの経営者の方々と、僕みたいなプレイヤー兼経営者の金銭感覚って違うと思うんですよね。お客さんからいただいたお金を使うわけですから、5倍にして返すつもりで頑張ります。自分に厳しいことは大事なんですけれど、自分を甘やかすこともまた大事なのかなと。その分頑張らなきゃって思いますから。
ちなみに、最近行ったお店のなかですごいなと思ったのは、麻布十番の「鮓 ふじなが」さんと大阪の「一(にのまえ)」さんです。どちらも知り合いの社長さんに連れて行っていただきました。1年先まで予約が取れないレベルの名店です。
聞くところによると、ミシュランの三ツ星の定義は、国境を越えてでも行く価値があるお店なのだそうです。さすがに、三ツ星のお店は、味はもちろんサービスも含めてパフォーマンスが高いですよね。僕たちも美容の価値を上げたいと言い続けてきましたから、学ぶべきところはたくさんあります。
僕のサロンは、アシスタントでも月収30万円を越える場合もありますし、忙しいスタイリストは1日で20万円くらい稼いでいます。これができるのは、単価が高いから。お客さまも金銭的にゆとりのある方や、お金を使うことに価値を見出している方が多いです。お客さまとの会話でも、食事が話題になることが多く、そんなときに良いお店について知っていると盛り上がるんですよ。これは飲食店に限らずですが、体験を話すことで価値が倍増します。世の中の人たちに評価されているものには価値があるんです。
- プロフィール
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CHARLES DESSIN
CEO/黒木 利光
大阪府生まれ。関西大学を中退後、NRB美容理容専門学校通信科卒業。24 歳で大阪に『シャウルデッサン』をオープンし、2度の経営危機を見事に乗り越え、圧倒的なケアブリーチ技術と酸性ストレートで飛躍を遂げる。2021年10月、東京・表参道に出店。業界誌5誌で連載を担当するほか、セミナー活動、オンラインスクールなど幅広く活躍中。著書に『酸性ストレートの教科書』『生き抜くTO DO』(髪書房出版)など。
Instagram: @charlesdessin_kuroki
(文/外山武史 撮影/菊池麻美)