いい髪型を作りたいなら、まずは耳から鍛えるといい -Double 山下浩二さんの習慣 後編-

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日本全国でセミナーの講師を務めており、ヘアショーではご意見番として欠かせない存在。美容業界のレジェンドの一人に数えられている山下浩二さん。ご本人は「仕事が趣味みたいなもの」といいますが、今回は美容以外で夢中になっていることを教えていただきました。前・後編の2回に分けてご紹介します。

 

>前編はこちらから


 

聴いている音楽が、その人が作るヘアスタイルに表れる

 

僕は音楽の趣味イコール、その人の作るヘアスタイルだと言っていいくらいだと思っています。EXILEが好きな人は、EXILEっぽいヘアを作るし、レゲエ好きの人はやっぱりレゲエっぽいのを作りますよね。J-popやk-popが好きなら、やっぱりそういう感じになる。美容師として自分を変えていきたいなら、まず聴く音楽を変えてみることが大事だと思います。

 

とはいっても、いい音楽を聴き分けるのは簡単じゃありません。みんな「売れる音楽」を「いい音楽」と勘違いしがちだけど、「売れる音楽」が「いい音楽」とは限りません。なぜなら、売れることだけを目的に作られてキャッチーなものが多い、悪い音楽でも売れることが多い、というのがこの世の中です。

 

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じゃあ、「いい音楽」とは何か。分かりやすくいうと、世の中に出て20年以上経ってから聴いても恥ずかしくない音楽です。その音楽が流行った時代に生きていた人は、20年以上前の音楽を聴いて懐かしくていいと思うかもしれません。でも、リアルタイムで聴いたことがない人が、「なんか古臭い」「なんか変」などと感じたら、それはいい音楽とは言えないと思います。ただ売れただけ。

 

例えば、クラシックは何百年も前の音楽だけど、ダサいとは思わないでしょう?日本の音楽でみんなも知っているものでいくと、すごく古いところでは美空ひばりさんの『川の流れのように』、山下達郎さんの『クリスマス・イヴ』、サザンオールスターズの『いとしのエリー』などは今もよくいろんなところで耳にしますね。なかでも、RCサクセションの『スローバラード』は素晴らしいね。

 

>耳を鍛えて、みる目を養う

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