僕たちの時間は、前に進むためにあるのだと思う -Un ami代表 森内雅樹さんの習慣 後編-
今回の「美容師の習慣」に協力してくださったのは、ご存じGARDEN Group/Un amiオーナーの森内雅樹さん。全国の美容師の憧れの存在である森内さんの思考・行動習慣とはどのようなものなのか、前・後編の2回に分けてご紹介します。
一人でやっているうちは800万の壁を越えられない
ワンブランド・ワントップではなく、スタイリスト一人ひとりが輝ける環境をつくるというのが、GARDENのコンセプト。だから200坪40面という広大な空間でスタートしたわけです。なぜワントップではいけないのかというと、それは一人でやれることには限界があるからです。
僕がプレイヤーとして全盛期だったころ、一人で月700万円とか800万円とか売上げていました。もちろん、休む暇もなく、冗談で「週に8日あれば1日休める」と言っていたくらい働いていたんです。
そんな状態でも、僕は自分の成長が止まっているという危機感がありました。なんでかっていうと、どれだけ頑張っても、一人でできることには限界があるんですよ。
それから、後輩の子たちに撮影を全部振って、「新しいスター」のような存在を作ろうと思いました。自分一人で頑張るよりも、後輩の子たちを育てたほうが楽しいし、サロン全体として大きな成果を出せることに気づいたんですね。そこから、スタッフが主役のサロンであるGARDENの設立につながっていったんです。
もちろん、Un amiも同じで、あくまで主役はスタッフのみんなだから、僕よりみんなのほうが優先されるんですよ。僕が1日に20人のお客さまを切ったらほかのスタッフが予約をいれられないでしょ。だから僕の予定が決まるのはいつも最後だし、あんまり入れないからメインアシスタントがいないんです。酷い話でしょ(笑)。