今回の「美容師の習慣」に協力してくださったのは、ご存じGARDEN Group/Un amiオーナーの森内雅樹さん。全国の美容師の憧れの存在である森内さんの思考・行動習慣とはどのようなものなのか、前・後編の2回に分けてご紹介します。

 悩まない、愚痴らない、引きずらない

子供のころから僕はスポーツばっかりやっていて、高校時代は甲子園を目指して野球に励んでいました。美容師になっていなかったら、多分体育大学に行って、スポーツを続けていたと思います。でも、友達の「美容師になれば？」という勧めで、方向転換したんです。お洒落とか全然興味がなかったけれど、いろいろな髪型を創るのは面白そうだと思ったんですよね。

それで、東京の美容専門学校に行って、都内の有名サロンに入りました。最初のころは、あんまり優秀なほうじゃなかったですね。むしろ、普通より飲み込みが遅いくらい。でもね、僕はあんまり苦しかった記憶って残っていないんですよ。

今もそうなんだけど、僕は嫌なことを引きずらないんです。問題が起こったその日の晩は、思いっきり悩みますよ。でも、絶対に次の日に持ち越すようなことはしません。

簡単な話で、悩んでも楽しくないし、何も解決しないじゃないですか。だから、趣味でも運動でもいいですけど、自分の好きなことをして、パッと気持ちを切り替えるんです。

グチグチいっていても何も生まれないから、とにかく、いい方向に一歩足を踏み出してみる。美容師のみんなにお勧めしたい習慣です。

＞仕事をやり続けたからこそ、今がある