デザインが上手くなりたいなら写真を撮りなさい -Of HAIR代表 古里オサムさんの習慣 後編ー
カバンの中にあった習慣は、今はポケットの中へ
僕は人間ウォッチングだけでなく、写真撮影もよくします。デザインが上手くなりたい美容師さんは、撮影を習慣にするといいかもしれないです。
昔、カバンの中にカメラを入れていました。今はもっぱらポケットの中にあるスマートフォン。カメラが進化してとても優秀だから、もうコレで十分。そのスマートフォンのデータで広告を作ってしまったこともあるし、あるパーティーで見つけた花の写真をパンフレットの表紙にしたこともあるくらいだから。
いいなって思ったモノやカタチを、どんどんカメラで撮っておくんです。パリのクラブに置いてあったフライヤー、野菜、花、素敵な髪型、パリコレのステージ…雑多なものをデータとしてとっておくと、あとで閃きにつながったりするんですよ。
「センスを磨く」というと人は美術館に向かったりするけど、僕の場合は植物のボリューム感とか曲線のリズムが、髪型やメイキャップに生かされることもある。一見関係なさそうなものも、興味を引かれたら撮っておいたほうがいいんですよ。
それに記憶って抜け落ちるじゃないですか。写真なら色あせることがないし、最初と違う角度で見れたりもする。そういう意味で自分が作った髪型を撮影しておくのもいいですね。あとで反省するときに役立ちます。