いい習慣は美容師の大敵「ま、いっか病」を予防する -apish代表 坂巻哲也さんの習慣 後編-
数秒でできる簡単なことから始めればいい
なんの習慣も持っていない人が、いきなり「マッキーの独り言」のような情報発信をするのは無理だし、トイレ掃除をするのも抵抗を感じるかもしれません。無理して始めても続けられないですよ。とっかかりは「トイレに入ったらトイレットペーパーを三角に折ってから出る」でもいいと思います。これなら簡単ですよね。
これを習慣づけると、トイレットペーパーがダラダラ垂れているのを見るのが許せなくなってきます。自分が汚したわけじゃなくても、トイレを汚れたままにしておくことができなくなります。トイレットペーパーを三角に折るという小さな一歩でも、「ま、いっか病」の予防につながるんです。
挨拶のとき「坂巻さん、おはようございます!」とまず相手の名前を呼んでみることでもいいですよ。「あ!坂巻さんおはようございます!」と挨拶のまえに「あ!」という言葉を入れて会えた喜びを表現するだけでも、印象が全然違います。「昨日は遅くまでお疲れさまでした!」と挨拶に一言添えたら、相手のリアクションも変わりますよね。こんなちょっとしたことから始めるのでもいいんです。
自分のためではなく、誰かのためになることをやってみる。小さなことでもいいんです。その行為の先に誰かの笑顔があれば、なんだっていいんですよ。
- プロフィール
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apish
代表/坂巻 哲也(さかまき てつや)
サロンワークをはじめとして、全国各地でのセミナー、ヘアショーなどに出演。薬剤、美容機器の研究、開発にも携わり、スタイリング剤、メイクアップブラシなどの商品のプロデュースでも数々のヒットを生み出している。TV、ビューティーコロシアムにレギュラー出演中。近年、コンサルティングでもその発想が好評を得ている。
(取材・文/外山 武史 撮影/菊池 麻美)
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