下っ端のころの気持ちを、一生忘れない -ACQUA 綾小路竹千代さんの習慣 Vol.3-

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「お前らオッチャンのやり方を見ろ!」と思っています

 

僕は売れるための技術とか話術とか、そういう薄っぺらいことではなく、人としての生き方とか、お客さまの気持ちの察し方などの大切なことを伝えていきたい。ご飯の炊き方や、食事の仕方、食器の使い方などを通じて、人との関わり方について教えることもあります。

 

スタイリストになった子には、その子の個性に合う茶碗をプレゼントしています。自分の腕一本で飯を食えるようになったね、という意味です。「茶碗は俺のありがとうであり、巣立っていった子どもへのお父ちゃんの見送りだ。だから絶対に使えよ。飾ったりするなよ」と言います。するとコンビニの弁当を食べなくなり、茶碗にご飯をよそって食べるようになるんです。そうやって価値観が変わり、「豊かさ」とは何か考えるようになるんですよ。

 

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若い子に「お前は一生アシスタントしたいわけじゃないだろう?だったらオッチャンの真似をするんだ」と教えることもあります。「俺がお客さまに話している言葉を覚えておけ。100万円が落っこちているようなものだから拾いなさい」と。「美容以外のことは考えるな。もっと熱くなれよ」と。

 

 >これから美容師を目指す若者たちへ

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