【実話】絶対使ってはいけないセット面や同じ時間に現れる亡霊…。現役美容師が体験した怖い話10選…!
「もう働けません…!」中途採用スタッフがすぐに辞めた驚きの理由とは(30歳/女性)
よくお客さまで霊感があるとおっしゃる方がいますが、私は霊や霊感についてあまり信じていませんでした。霊感があるというお客さまに「この店、霊がいるわ!」と言われたこともありましたが、「本当ですかー!?」と言いつつも、まったく気にしていなかったんです。
しかしある日、中途採用のスタイリストが入社することになり、私は霊の存在を信じるようになりました。
その中途採用のスタッフは、入社日に店の中に入るやいなや「あぁ…ここもか…」とつぶやいたんです。「何かありました?」と聞くと「自分霊感があるんですけど、この店にヤバいのがいます。前の店も霊が原因で辞めたんですが、美容室って水まわりに霊が集まりやすいらしいんですよ」と言うのです。私は、「こういうタイプの人か…」と思い、話半分に相槌をうっていました。
しかし、仕事が始まってから数時間すると、そのスタッフの顔はみるみる真っ青に! 「大丈夫ですか!?」と声をかけると、「ここ、マジでヤバいっす…。ちょっと働くのは無理かもしれません…」と言い、その日は早退してしまいました。そのあとも何日か出勤したのですが、日に日にやつれていき、すぐに辞めてしまいました。しかも、退職の理由として「悪霊がいるから」と社長に真顔で話していたそうです。
そんなヤバい霊がいる店で働いていたなんて…。お客さまも霊がいると言っていたので、本当にいるのかもしれません。何か悪いことが起きなければいいのですが…。
お客さまの来店をお知らせする呼び鈴。閉店後に勝手に鳴りだし…!?(30歳/女性)
うちの店はオーナーがほとんど手作りで内装を作っていて、入口の扉に混雑時でもお客さまの来店が分かるように鈴がついています。私は怖がりのため、営業後の静かな店内が怖くて、普段からちょっとビクビクしながら電気を消して店を閉めるのですが、その日はなんだか背中がゾクゾクするような寒気を感じていました。嫌な感覚だなと思っていると、突然、入口の呼び鈴が「チリンチリン!」と鳴ったんです。シャッターが閉まっていて誰も入ってこられないはずなのに…。
思わず声も出ないまま固まってしまい、自分1人しかいないこともあり、恐ろしくて入口を見に行けずにいました。すると、また「チリンチリン!」と呼び鈴が…。しかも鈴の音はどんどん激しくなっていきました。意を決しておそるおそる見に行くと、誰もいないのに呼び鈴が揺れていました。
「オーナーの手作りだから実は扉に隙間があって、風が吹いて鳴ったんだ!」ということにしてその日は帰りました。翌日オーナーに、昨日あったことを説明すると「シャッターを閉めているから風が隙間から吹いてくることなんてないし、万が一隙間風があったとしても鈴は揺れないはずなんだよ。前に、なんかあるのかと思って霊感のあるお客さまに聞いたんだけど、『出掛ける用事があったのに道中で亡くなった女性の霊を感じる。成仏できなくて、でもオシャレがしたくて美容室に遊びにきてるんですよ』って言ってたよ!」と言われました。
私は怖くなり「これから店閉めるときは、絶対一緒にいてください! じゃないと私、店の戸締りできないです!」と訴えました。あれから鈴は鳴っていませんが、またいつ鳴るのかと思うと怖くて怖くてたまりません。