人気美容師10人の「自分に贈りたい〇〇賞」とは? 2021年の振り返り&2022年の抱負アンケート ─後編─
AFLOAT代表/宮村 浩気(みやむら ひろき)さんの今年を振り返って自分に贈りたい賞
─その賞を選んだ理由を教えてください。
コロナ禍になり改めて、人生には抗えない、予測もつかなかないようなイレギュラーな出来事が起こりうると再認識しました。「これってどう向き合っていけばいいんだろう」と誰にもわからないようなことを、突然試練のように与えられても、いかにポジティブに受け止められるか、冷静に自分の立場でできることを探っていけるかが大切だと思います。いち美容師として、組織のリーダーとして、今後も先の読めない人生をどう突き進んでいくべきなのか考える、いい機会になったと思います。
─2021年はどのような年でしたか?
我慢の1年でした。これまで自分が好きでやってきた仕事や、やりたいと思っていた仕事のほとんどができずフラストレーションはありましたが、その分、長年続けてきたサロンブランドの組織について考え直す機会になりました。また、昨年に続き、コロナ禍をきっかけに、前々から考えていた会社の組織改革を進めていて、役職を増やすことで会社を盛り上げていこうとしている最中です。困難なことや、難しいことをみんなで考えていこうという感じですね。しっかり組織を確立させて、今後もみんなが働きやすい環境を作るため進んでいきます。
自身の基本に立ち返り、より一層サロンワークに打ち込んだ宮村さん
─2022年への抱負や意気込みを教えてください。
今まで大切に作り上げてきた自由な社風を土台に、さらに揺るぎない組織づくりをしていきたいと思います。これからの時代、本当に本質のあるものしか生き残っていけないと思っています。AFLOATの本質は、技術力、接客力、人間力。その力が備わったいいスタッフがたくさんいます。新たに組織を改革して、一人ひとりが確固たるAFLOATの本質を持った人に成長できる環境づくりができれば、組織としても磐石になると思っています。
AFLOAT
代表/宮村 浩気(みやむら ひろき)
2000年4月、afloatを設立。一般誌・CM・TV・ポスター・業界誌など、ヘアメイクでも豊富な実績を持つ。多くのタレント・モデルからの信頼が厚く、公私にわたりヘアメイクを一任されている。美容業界においても、業界誌、セミナー、ヘアショーなど幅広く活躍。
<まとめ>
十人十色の2021年、人気美容師さんそれぞれにドラマがありました。昨年に引き続き、やはりコロナの影響は大きく、先行きの見えない大きなプレッシャーの中、1年を駆け抜けた方も多かったようですね。ただ、苦しい中でも、美容師としての将来や生活を考え直すきっかけにしたり、長年の目標を達成されたりと、よい結果を生み出した方も多数いらっしゃいました。そして、みなさん共通していたのは、自分を支えてくれた人たちへの感謝の気持ち。ぜひみなさんも、年の瀬のこの機会に1年を振り返り、頑張った自分を褒めて、周りの人への感謝を伝えてみてくださいね。みなさんが清々しい気持ちで2022年を迎えられますように!
(取材・文/QJナビDAILY編集部)