人気美容師10人の「自分に贈りたい〇〇賞」とは? 2021年の振り返り&2022年の抱負アンケート ─前編─
2021年も終わりが近づいています。この1年を振り返り、頑張った自分にもしも賞を贈るなら、みなさんはどんな賞を贈りたいですか?
今回は、2021年の締めくくりに、「今年1年を振り返り、頑張った自分に贈りたい賞」を10名の人気美容師のみなさんに直筆で書いていただきました! この1年をどのように過ごし、どのような賞をご自身に贈るのでしょうか。前後編に分けて5名ずつ、ご紹介します!
<目次>
※50音順
>LECO代表/内田 聡一郎(うちだ そういちろう)さん自分へ贈りたい「プレッシャーに負けずやりきったで賞」
>QUQU代表/浦 さやか(うら さやか)さんの自分へ贈りたい「とにかく沢山つくった!! で賞」
>SCREEN代表/神谷 翼(かみたに つばさ)さんの自分へ贈りたい「お店創りのクリエイティブ賞」
>THE REMMY/倉田 聡子(くらた さとこ)さんの自分へ贈りたい「夢が叶ったで賞」
>punel代表/佐藤 真那人(さとう まなと)さんの自分へ贈りたい「真夏の大冒険賞」
LECO代表/内田 聡一郎(うちだ そういちろう)さんの今年を振り返って自分に贈りたい賞
─その賞を選んだ理由を教えてください。
この1年を振り返ってみて、いろいろな意味でやり切った感がありました。僕も40歳を超え、キャリア的には中堅。後輩を育成したり、バトンを渡したりしていくような立場ですが、プレイヤーとしてもまだまだチャンスを与えていただいています。20代や30代のときに比べて少しずつ感度や体力、バイタリティが弱くなっていることを自分でも感じつつ、ここ数年は、周りからの期待に対して「変わらず人の期待を超えるような作品やアイディアを出し続けなければ」という気持ちがあったり、「できて当たり前だろう」「もっとすごいことを見せてくれるだろう」という空気感に強くプレッシャーを感じたりすることも多かった。特にこの1年はそうでした。とはいえ、お店としては来年にもう1店舗出すことが決まったり、個人としてもコンテストに出場して一応ファイナリストまで残れたりなど、自分の中での最低ラインの目標としていたことは着実にやりきれているかなと思います。なので、改めて1年を振り返ってみて、プレッシャーに負けずにやりきった自分を褒めてあげたいかなと思いました。
©SHINBIYO
2021年JHA(JAPAN HAIRDRESSER OF THE YEAR)にノミネートされた作品のひとつ。
─2021年はどのような年でしたか?
前年の2020年は本当にニュースが目白押しで、お店が3店舗になり経営者としても勢いがありましたし、ヘアデザイン領域において最高峰の賞であるJHAでグランプリをいただきました。お店としても個人としても躍進した実感があり、活躍した人物としてメディアに出ることも今まで以上に多くなりました。そのときに、「いよいよ全部やってきましたね」という空気感や、実際にそう言われることが多くなったんです。
そこを経て最高潮からスタートした2021年は、プレッシャーとの戦いでした。「次はもっと上を見せてくれるんでしょう?」「もっと魅せてくれるんでしょう?」「常にいい感じにやれるでしょう?」という空気感にあふれていて、そのプレッシャーに押しつぶされそうになりながらも進み続けた1年だったなと思います。
―2022年へ向けての抱負を教えてください
2022年の3月に4店舗目がオープンするので、それに向けての準備やスタッフ教育に全力を注ぎたいと思っています。今、渋谷に4店舗を展開していて、もともと自分が構想していた「渋谷一丁目といえばLECO」という一つの集落のような展開が完成しつつあるかなと思います。来年には、スタッフが30人を超えてくるので、いよいよ一つのチームとしてより強固な集合体になっていきたいと思っていますし、それをしっかり細分化し、自分がリーダーとして組織を作っていきたいと思います。あとは、コロナをきっかけに美容師としての価値をどう広げていくかを考えるようになり、僕自身も、さまざまなプロダクトを作り始めました。今までのようにただ髪を切ったり、撮影で作品を作ったりするだけじゃなく、これまで培ってきたバリューを何か違うかたちでアプトプットすることを、より加速的にやっていきたいと考えています。
渋谷に4店舗を展開するLECO。「odd」は2022年3月オープン予定の新店舗。
LECO
代表/内田 聡一郎(うちだ そういちろう)
2003年より原宿のサロンでトップディレクターとしてサロンワークをはじめ、一般誌、業界誌、セミナー、ヘアショー、著名人のヘアメイク、商品開発などさまざまな分野で活躍。2018年 渋谷にLECOをオープン、2020年 セカンドブランドQUQUを2021年LECO öbenオープン。代表として今後一層の活躍が期待されている。著書『自分の見つけ方』(2013年)、『内田流+αカット』(2017年)、『内田本』(2018年)を発売。また、シザーやシザーケースなどのオリジナルプロダクトも発売中。
>コンテストにもチャレンジ! QUQU 浦さやかさんが自分に贈りたい賞とは?