【夫婦でサロン経営】コロナをきっかけに独立へと舵を切った美容師カップル。元同期として出会ってから12年。東京・代々木で出店に至るまで
2023年3月、代々木の閑静な住宅街の片隅に、夫婦だけの小さなサロン「1991」(イチキュウキュウイチ)がオープンしました。夫はGAKUさん、妻はチカさん。二人の生まれ年がサロン名の由来です。元同期として出会った二人が、12年という長い年月の中でそれぞれがキャリアを積みながら、念願の出店へ。しかしその背景には紆余曲折もあったようで…!?
どのような経緯で二人の愛が生まれ、夫婦での独立を決め、出店に至ったのか。愛とビジネスが交錯するストーリーを、ライター水戸怜子がお届けします!
右:GAKU 1991/オーナー @gaku__1120
大阪府出身。高津理容美容専門学校を卒業後、都内の店舗に就職するも、1年足らずでアパレルに転職。25歳の時にチカと一緒に美容室を作りたいと一念発起し、美容師に復帰。原宿の有名サロンに再就職し、1年半でスタイリストデビューを果たす。副店長を務めた後、2023年3月に1991をオープン。メンズのパーマスタイルを得意とし、自身の柔らかい雰囲気から、美容室が苦手とするお客さまからも支持を得る。
左:オバタチカ 1991/スタイリスト @oba_chika
福岡県出身。大村美容専門学校を卒業後、GAKUと同じ会社に就職。その後、転職先のサロンでは25歳の若さで店長を務める。1年間のフリーランス活動を経て、2023年3月に夫婦で独立。得意技術は似合わせカット、前髪カット、ヘッドスパ。理想のスタイルイメージを、個々のライフスタイルに合わせてデザイン。“おばちか”の相性で親しまれている。
仕事もプライベートもずっと一緒。2人のライフスタイルは?
GAKU:僕たちは元々、新卒で入社したサロンの同期だったんです。1年目は店舗をローテーションしていたので、一緒に働いたことはなかったんですけど、15人くらい同期がいて、よく集まっていました。2人とも上京組ということもあって、打ち解けるのも早く、すぐに仲良くなりました。
チカ:今は基本的に毎日一緒にいます。職種も一緒、家に帰っても一緒にいますし、休みの日も一緒に遊んでいます(笑)
GAKU:友達を呼んで遊ぶことも多いです。別々で遊ぶのは滅多にないかも。お店に友達が遊びに来るから、そのまま飲みに行って、次遊ぶ約束をする感じです。
チカ:たまに私一人で出歩いていることはあります。GAKUは一度家に帰ったら出たくないタイプなので…。
ちなみに家でも私たちはずっと話しています(笑)。これといった内容ではないけど、一緒にいるときは場所に関係なく、ずっとしゃべってます。
GAKU:でも、趣味は全然合わないんですよ(笑)。僕はゲームとかアニメが好きなんですけど…。
チカ:そっちの分野については、私は全く興味が湧かないですね。ゲームをしている時って話しかけられたくないと思うので、そのタイミングで私は飲みに出かけています。一人にしてあげた方が良いかなって。
それか別の部屋でYouTube を見たり、韓国ドラマを見たり、それぞれの友達と電話をしながら過ごすこともあります。
GAKU:お互いの生活パターンを把握して、自然に距離感が保たれているのかなと思います。普段はあまり意識していないけど、家にいるときは夫婦、お店に来たら美容師という感じで、関係性は勝手に切り替わっている気がしますね。
>元々違う形だったサロンの構想、夢から目標へと変わったきっかけとは?