マルチ商法にギャンブル…結婚詐欺まで!? 美容師の転落エピソード10選

 

また1からやり直し!? 念願のフリーランス美容師になったものの現実は厳しくて…(32歳/女性)

 

数年前からフリーランス美容師が流行り、うちの店でもフリーランスとして独立する人が何人かいました。いずれも人気のスタイリストだったので、フリーランスになった後も活躍し、「社員のころより自由な時間が増えて、休みも増えて、給料が良くなった!」と言っていました。それに影響されたスタイリストの1人が「俺もフリーランスになる!」と言って、独立したんです。

 

しかしそのスタイリストは、1年もせずにうちの店に出戻ってきたんです。どうやら、スタイリストデビューしたばかりで、指名のお客さまがあまりいなかったため、稼げなかったとのこと…。始めは友だちをお客さまとして呼んだり、前のお店で指名客だった人にきてもらったりしていたのですが、新規のお客さまを呼ぶことができなかったようです。

 

 

またイチからやり直しの再出発…。「フリーランスって、楽になって休みも出勤退勤時間も自由で、しかも稼げるんだ!」と羨ましい気持ちがあったのですが、甘くないですね…。やっぱり、人生真面目にコツコツやっていくことが大切なんだと改めて感じた出来事でした。

 

 

貯金すべて吸い取られ…フランチャイズオーナーに降りかかる無茶な条件とは(45歳/男性)

私が働いていた店では、直営店とフランチャイズ店に分かれています。そして、2年間売上を前年割れさせなかったお店の店長は、のれん分けというかたちで、フランチャイズオーナーになれるという話がありました。そのため、フランチャイズオーナーになりたかった私は必死に頑張っていたんです。

 

私はまず店長として前年割れしないというノルマを達成しました。しかし、その後社長から「フランチャイズ化するにあたって出資金が300万円必要」と言われたのです。初めて聞く話で驚いたものの、しぶしぶその条件をのみ、親にお金を借りてフランチャイズ化することにしました。ところが、フランチャイズオーナーとして独立契約をする際に、今度は「毎月、売り上げの15%を本社にのれん使用料として払うこと!」と突然言われたのです。その後も条件はどんどん変わり、利益を15%収めると自分の手元には残らず、休日を返上し、営業時間を延長して働くはめになりました。

しまいには、「前年度の売上を割ったら、本社がお店を買い戻す」とまで言いだし、ついに社長に反論。しかし、「売上が下がっている店舗なんて、看板に泥を塗っているのと一緒。次に出てくる君よりも優秀なオーナーに変えるのは会社として当たり前のこと」と言われ、私は2年でフランチャイズオーナーの座を降ろされてしまいました。

 

その後、「会社に残りたかったら平社員として別店舗への転勤をするように」と言い渡されました。このとき、40歳を超えていた私は、再就職も困難だと思い平社員スタイリストとして働くことに。社長の言う通りに頑張ってきたのに、どんどん状況は悪くなり、貯金もすべて吸い取られてしまいました。300万円も返ってこないし、努力もすべて水の泡です…。

 

>調子が良くないときに出会ったお客さまはまさかの人物で…

 

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