美容師は、体力的にも精神的にもハードな職業です。特にアシスタント時代はお給料も少なく、練習の時間も必要なためさらにハードになるもの…。そんな大変な時期に甘い言葉を囁かれると、人はついつい足を踏み外してしまうこともあるのではないでしょうか。そこで今回は、いろいろな理由で転落の道をたどってしまった美容師たちのエピソードを伺いました。

＜目次＞

＞まるで漫画！？ 先輩アシスタントが実家に強制送還された理由とは…（38歳／男性）

＞結婚したかっただけなのに…アラフォー女性スタイリストがマッチングアプリで出会った相手とは？（32歳／女性）

＞魔が刺しただけ…！？ 仕入れのチェックや棚卸しを率先してやる先輩の思惑とは？（30歳／男性）

＞店長も勧誘！？ 友人もお客さまもすべてを失った女性スタイリストが手を出したものとは…（35歳／女性）

＞やめたくてもやめられない！？ 一度大破産したけど、また手を出してしまい…（43歳／男性）

＞またイチからやり直し！？ 念願のフリーランス美容師になったものの現実は厳しくて…（32歳／女性）

＞貯金すべて吸い取られ…フランチャイズオーナーに降りかかる無茶な条件とは（45歳／男性）

＞1本3万円する謎のドリンクをガブ飲み！？ 先輩スタイリストが引っかかったのは…（35歳／女性）

＞「男性客の対応はするな！」男性客指名ナンバー1の人気女性スタイリストが付き合った彼氏は…（28歳／女性）

＞真面目な人ほどハマる！？ 仕事に一生懸命な男性アシスタントが借金をしてでも救いたかったのは…（30歳／男性）

まるで漫画みたい！？ 先輩アシスタントが実家に強制送還された理由とは…（38歳／男性）

僕がアシスタントのころの話です。スタイリストの人たちは営業が終わると夜の練習会までの時間を潰すために、パチンコ屋に通っていて、ある日、スタイリストの1人が、「1万円儲かった！」と言って帰ってきたんです。すると、アシスタントの先輩は「え！？ この短時間で1万円も儲かったんですか！？」と興味津々。それから、その先輩アシスタントはスタイリストの人たちとパチンコに行くようになったのですが、一度5,000円ほど儲けると、それ以降パチンコにハマっていきました。

その先輩アシスタントは、「給料は家賃、食費、練習用のウィッグ代でなくなっちゃうから生活が苦しかったけど、これなら簡単に儲かるしやっていける！」と言っていて、当時は僕も「すごいなぁ！ 自分もやってみようかなぁ」と思っていました。しかし、その先輩が儲かったのは最初だけ。そこからは、「今日は3,000円溶かしちゃった…。でもこの前5,000円勝ったから、まだ2,000円の儲けがある！ 明日は残りの2,000円で取り返す！」と言って、負けた分を取り返そうと給料をパチンコに注ぎ込み、スタッフからもお金を借りるようになっていきました。そしてついには消費者金融にも手を出し、突然お店にこなくなくなりました。どうやら消費者金融への支払いができなくなり、破産に追い込まれたそうです。

その後は、親が全額返済し、実家に強制送還されたそうです。こんな漫画みたいなことがリアルでも起きるのか…ととてもびっくりしました。自分も儲かるならやってみたいと思っていたのですが、その先輩を見て、絶対にやらないと誓いました。

＞婚活中の女性スタイリストがマッチングアプリで出会った相手はなんと…