DIYで悩みを解決!? 使いやすいスタッフルーム作りのコツとは
空きスペースをスタッフの練習場所としても活用『BLANCA』
-サロンのコンセプトについて教えてください。
サロンとしては、お客さまと友人や家族のような関係性で接することができるアットホームな店づくりを目指しており、施術についても、ご案内からクロージングまで一人のスタイリストが責任を持って担当するマンツーマンスタイルをとっています。
また2階がサロン、3階が居住スペースと、住居兼用のサロン造りになっており、2階のサロンスペースから伸びる渡り廊下の先にスタッフルームを設けています。
-スタッフルームはどのような目的で設けたのでしょうか?
かつて働いていたサロンでは、スタッフルームが狭くて、人が一人座ったらスペースがなくなってしまったり、そのため立って食事をしたりということが多かったんですね。
BLANCAも極端にスタッフルームが広い方ではないと思いますが、そうした使いづらさがあるとスタッフも快く働けないので、環境づくりをしていくなかで、まずはスタッフルームを広くしたいなと思ったのがきっかけです。
-スタッフルームのこだわりポイントについて教えてください。
サロンスペースと同じく大きな窓を設けたことで、スタッフルームにも外光がたくさん入る点ですね。それから、用があって外に出るときにサロンスペースを通って出入りをさせたくなかったので、スタッフルームから直接外に出られる出入り口も作りました。ちなみに出入り口付近は十分なスペースがあるので、洗ったタオルを干す場所としても活用できています。
-スタッフの方は普段スタッフルームでどのように過ごされていますか?
食事や休憩以外だと、気になるデザインについて勉強したり、新たなカットやカラーを試したりする練習場所として使っています。スタッフが練習するのは営業終了後というお店がほとんどだと思うのですが、BLANCAとしては時間の有効利用のために、営業終了後よりも個々の空き時間にやってもらいたいと思っているので、空き時間でも練習できるようにと広めのスペースを確保しています。
-スタッフルームを使いやすく保つ方法を教えて下さい。
仕事をする上では動きやすさが第一なので、店内にあると邪魔になってしまうものをスタッフルームでどう管理するかを常に検討しています。これまでにも、既存の棚だときれいに物が収まらなかったので、「ないなら作ってしまおう」と自分たちで収納棚を作ったこともありました。
それから、カルテも量が多くなるとかさばりやすくなるので、直近であまりこられていないお客さまのカルテは、一旦スタッフルームの方で五十音順に管理しています。
あとはどうしてもスタッフの私物が多くなりがちなので、日頃から不要なものは随時処分するよう、スタッフ同士でも互いに声かけをするようにしていますね。
- プロフィール
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BLANCA
代表/比嘉伸次(ひが しんじ)
美容歴29年。お客さま第一主義を掲げ、サロン全体の技術向上のために薬剤知識や技術の勉強会を定期的に開催。東京で15年培った技術をお客さまに提供し、スタッフと共にお客さまが楽しく過ごせる店作りを心掛けている。
いかがでしたか? ご紹介した2店に共通するのは、日頃のこまめな整頓はもちろん、「自分たちにとって使いやすいものがないなら、作ってしまおう!」という大胆なDIY精神。今のスタッフルームに感じている使いづらさも、日々の働き方にあったものを自ら作り出すことで解決できるかもしれませんよ。
(取材/文・阿部夕華)
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