DIYで悩みを解決!? 使いやすいスタッフルーム作りのコツとは
お客さまにとって過ごしやすく、スタッフにとっても働きやすい。そんなサロンに共通しているのは、接客スペースだけでなく、舞台裏であるスタッフルームまできちんと整頓されていることです。
そこで今回は、スタッフルームの管理に工夫を施すサロン2店に直撃。造りのこだわりや収納のコツなど、働きやすい環境作りのヒントをご紹介します。
過ごしやすさを求めてスタッフ自ら改装『Oola-Pikka』
-サロンのコンセプトについて教えてください。
店内にはお客さまがスタッフと一緒に和気あいあいと過ごせるような雰囲気がありますが、サロンのコンセプトとしては、オープン当初から「スタッフ第一主義」を掲げています。
よく「お客さまは神さまです」と言いますが、私たちのサロンでは、スタッフが揉めていたり、悩んだりしていてはお客さまに対してよいサービスができないと考えていますので、スタッフには自分たちの働きやすさを優先して仕事するようにと伝えています。そのため、楽しく仕事をするにはどうしたら良いのか、目標やモチベーションをどう維持するかなど、スタッフ同士でもよく話し合っていますね。
-スタッフルームはどのような目的で設けたのでしょうか?
仕事のONとOFFをはっきりさせて、休みたいときには少しでも気分が良くなるようにと設け、2012年には、より過ごしやすくなるよう自分たちで改装も行いました。
専門の方と一緒に作ったところも何カ所かありますが、改装作業をスタッフに手伝ってもらう意味は大きく、スタッフ自らが改装に携わったことで、これまで以上にスタッフルームを大切に使ってもらえるようになったと思います。やはり施工のプロではないので、壁に取り付けた板が斜めになったりもしましたが、それもいい思い出とそのままにしています。
-スタッフルームのこだわりポイントについて教えてください。
細長いスタッフルームで横幅が狭いので、あまり使わないものを置いておけるようにと天井には屋根裏スペース、新たに設けた床の間の下には仕事道具を収納できるスペースを作りました。それから、スタッフルームが少しでもオシャレに感じられるようにと、新たに間接照明を2カ所設置しました。
-スタッフの方は普段スタッフルームでどのように過ごされていますか?
主に食事や休憩で使用しています。調理の匂いがお店に流れるのを避けるためにコンロなどは設置せず、スタッフは各々持ち込んだお弁当やお弁当屋さんに注文したものを食べています。また、設置してある冷蔵庫には常時スタッフ用の飲み物を用意しているので、皆自由に飲んでいます。
それから、改装の際に床の間を設けたので、スタッフの具合が悪いときは、床の間に横になって休んだりしていますね。
-スタッフルームを使いやすく保つ方法を教えて下さい。
改装では、天井の屋根裏や床の間の下に加え、ベンチのなかにも収納スペースを作りました。ベンチ内の収納スペースには、頻繁には使わない裁縫道具やスタッフの小物などが入っているのですが、やはりスタッフルームは物が多くなりがちなので、どれだけ収納スペースを活用できるかが使いやすさにつながると思います。
また、衛生面においてもスタッフルームをきれいに保つため、防水加工を施した木のボックスをゴミ箱として使っています。防水加工がされていることで、ゴミ袋から溢れたゴミや液体で汚れてしまうのを防げています。
- プロフィール
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Oola-Pikka
代表/下川礼(しもかわ れい)
美容暦25年。お客さまが楽にスタイリング、アレンジができるようなスタイル提案を心がける。夢の海外出店に向け、現在進行中。
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