カフェ顔負け!?進化する美容室の“おもてなしサービス”

  ドリンク編-CLOSETのドリンクも含めたライフスタイル提案

 

“ライフスタイル提案”をコンセプトとした自然派サロンCLOSET。オーナーの田中将洋(たなかまさひろ)氏が自ら選んだサービスドリンクは、数十種類にも及ぶ。

 

CLOSETの無添加にんじんジュース

CLOSETの無添加にんじんジュース

CLOSETオーナー田中氏

CLOSETオーナー田中氏

-サービスを始めたきっかけは?

 

「今までにも、お茶やコーヒーのサービスはあったけれど、それではなにか物足りない気がしていたんです。お店のコンセプトでもある“ライフスタイル提案”という形で、お客さまにドリンクを提案・紹介できないかと考えました。単なる飲み物、というよりは生活に彩りを加えられるようなドリンクを提供できたらいいなと思い、ドリンクサービスを始めました。今までは、提供するだけだったのですが、お客さまからの要望で全てのドリンクを店頭で買えるようにしました」(田中氏以下同)

 

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-サービス商品の決め手は何でしょう?

 

「まずは美味しいこと。その上で、なるべく健康に良い物というのは基準としてあります。ただ、その“美味しい”にも様々な種類があると思ったのでバラエティに富んだドリンクメニューを揃えたつもりです。例えば、純粋に甘くて美味しいものや、ハーブが効いていて美味しい、などその人にあった美味しさを見つけてもらえるように意識しました。

 

100種類以上を試し、まずは自分が美味しいと思えるものを、そして色んな人がそれぞれに美味しいと思えるものを選んでいます。コーヒーも、その時一番美味しいものを飲んでいただきたいので、季節によって豆の種類を変えています」

 

-サービスへのこだわりとは?

 

「一番大事にしているのは、そのドリンクにストーリーを感じられるかという点です。例えば、当店一番人気の青汁ラテは、生きた酵素が入っているため、野菜不足の方やアンチエイジングを意識する方にオススメしています。このドリンクはこういった特徴があるから、こんな人にオススメできる、というようなストーリー性もドリンク選びで重要な点だと思っています。

 

ありがたいことに、初めてのお客さまでも『サービス品へのこだわりから、施術内容にもこだわっているのだろうと想像がつく』と言っていただくことが多いですね。無償の提供物にこだわることで、有償物や店販物へのこだわりが分かっていただきやすくなりました。そういった部分からも、お客さまとの信頼関係を築いていると思います」

 

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年々増加傾向にある美容室は、すでに飽和状態と言われており、特に東京は激戦区です。今後は、都内だけでなく、地方のサロンにおいても、より一層サービス面での他との差別化が、注目されていくのではないでしょうか。

 


 <店舗情報>

CLOSET (クローゼット)/東京・新宿御苑前 徒歩1分

お客さまが落ち着ける広さに抑えた店内で、リラックスしながら行うヘッドスパが人気。髪のことだけではなく、知識豊富なスタッフが、ライフスタイルの美まで提案してくれるので、ワンランク上の美しさに出会える。

 


※ サロンで飲食物を提供する際のルール

食品を取り扱う上での法律は食品衛生法で細かく決められています。食品を調理し、お金をいただいてお客様に飲食させる行為は飲食店としての届け出が必要になります。しかし、美容室においてサービスとして提供されるお菓子やドリンクは、食品衛生法の対象とはならないようです。ただし、サービス提供を始める際は、一度保健所などへの問い合わせをオススメします

(文/木村 衣里

 

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