女性同士だから理解できる-職種を超えて、支え合うRITZディレクターと敏腕レセプションの二人-
美容室はお客さまにとって華やかで明るい空間ですが、舞台裏にいる美容師の生活は結構過酷だったりしますよね。しかしそんな美容師を陰で支えるレセプションという存在を思い出してみてください。
今回は、RITZで働くレセプション歴12年の下島麻子(しもじまあさこ)さんと、美容師歴17年の林麻美子(はやしまみこ)さんにお話を伺ってきました。お二人の関係から、現場で必要なスタッフへの思いやりについて考えてみましょう。
—お二人の出会ったころから、現在に至るまでのお話を聞かせてください。
林「下北沢の店舗で働いているとき、下島はそこでサロンモデルをやっていたんです。それからしばらくして突然レセプションとして入社してきたので、驚きました。
レセプションって、みんなすぐに辞めてしまうんですけど、下島だけは長く続けていますね。
RITZへは、私は専門学校からで下島は音楽大学を卒業後と、お互い全く違う道から入社し、入社後の職種も全く違います。ですが、20代前半から現在に至るまでいろいろなことを乗り越えて成長していく姿をお互いに見届けてきました」
下島「成長というところで、お互いに大事な存在だということは大前提です。でも二人きりで遊びに行ったり、舞台などを観に行くようになったのは実はここ2年くらいの話で、意外と最近のことなんですよ。それまではお互い仕事の時間内でしか相手を見ていなかったんです。だけど、そこで培った信頼って結構大きくて、職場が違う時期があっても何かあるたびに林の存在を思い出していましたね。
それと、入社当初の私は心が脆くて、いつも泣いてばかりいたんです。そんなときにいつも気遣ってくれるのが林だったんです。何でもかんでも愚痴をぶちまけるのはよくないと考える私は、溜め込んでしまうことがよくありました。そんな時、なにも言わなくても私のことを理解してくれる林の存在にはかなり救われましたね」
林「確かに下島は先輩に怒られたりすると、本当にすぐ泣いていましたね(笑)一人ですーっと離れていって、泣くのを堪えるかのようにふらふらしていたので分かりやすかったですよ(笑)でも、たしかに下島がいうように、何でも愚痴をぶちまけて人を頼るのは簡単なことなんですよね。仕事の悩みを自分で解決しようとする責任感は必要ですし、自立したうえで相手に頼るということが大切だと思います。
もちろん最初からそんな責任感がお互い身に付いていた訳ではなかったので、まずは自立を目指して成長してきました。その後、下北沢にもう一店舗オープンした際に、私と下島はそのお店のオープニングスタッフとして共に理想とする店舗作りに励みました。ほぼゼロからのお店づくりを任せてもらったので、理念から仕事への取り組み方など本当にさまざまなことを下島と考えました。ここでの成長は本当に大きかったと思います」