ファッション、音楽、アート、海外カルチャー…。感性とセンスを育てたDaB HARUTOのコトダマ「本物を知れ」

上京するときに言われた「師匠を見つけなさい」

 

 

高校を卒業して上京するとき、父から言われたのは「いい師匠を見つけなさい」でした。「これから東京で1人で頑張っていく上で、必要だぞ」と。いわゆる“メンター”みたいな、進む道をうまく導いてくれるような存在のことですが、振り返れば、僕は指導者にすごく恵まれていたんですよね。卓球の監督もすごくいい人でしたし、古着屋の服の師匠もそう。道を外れずに進んでこれたのは、両親の存在はもちろんのこと、その2人の存在がすごく大きかったです。

 

東京のDaBに入って出会った、代表の八木岡聡、クリエイティブディレクターの山田千恵は、まさに理想的な師匠でした。自分は、本当に運がいいなと思いますね。アシスタントとして最初についたのが山田で、そのあと代表についたんですが、それも強運ですよね。通常はアシスタントがどんどん変わっていくんですが、僕はスタイリストになってからも含め6年間、代表と一緒に働かせてもらったんです。めちゃくちゃいい環境下で働かせてもらったんですよ。ありがたいなと思います。

 

 

代表がくれた褒め言葉「お前は売れる」

 

 

DaBに入った当初、僕は本当に不器用で、使えないアシスタントでした。いろんなスタイリストたちから叱られまくって、悔しい思いは数え切れないほど。でも、父から「美容師はしんどいぞ」と言われていたので、覚悟はできていたんです。何を言われても揺るがない自己肯定感だけはありましたし(笑)。自分はできると信じていたので、モチベーションが落ちたり、やめるという選択肢はありませんでした。

 

1年目にメーカーのヘアコンテストで最年少優勝をして、2年目に入ったときに代表から言われたのが「お前は売れるぞ」という言葉です。それが、とにかく一番嬉しかったです。サロンワークではポンコツでも、代表はフリースタイルで期待してくれてたんだと思うんですね。代表は普段、ほとんど褒めないんですよ。だから、めちゃくちゃ嬉しかったですし、感激しました。

 

ちなみに、昨年のTHAで優勝したときは、メールで「ありがとう」という一言だけが代表から届いたんです。「おめでとう」じゃなくて「ありがとう」それもグッときて泣いちゃいましたね。褒められたのはその2回だけですが(笑)、強烈に心に刺さりました。

 

大先輩に言われた「楽しくやらなきゃ」

 

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