初心を忘れず、一期一会を紡ぐ 歴史ある名門サロンで志高く、走り続ける原点 PEEK-A-BOO栗原 貴史のコトダマ
どん底で見た光「全てはやるかやらないか。やってダメならもっとやる」
アシスタント時代にめちゃくちゃ伸び悩んで、試験でビリばっかりとっていて「やばいな……」とちょっと凹んでた時がありました。
ちょうどそのとき、美容メーカーさんと「てんつくマン(軌保博光)」という、山崎邦正さんの元相方であるアーティストのイベントがあったんです。てんつくマンは、「路上で会った人と話して、言葉を書いて贈る」みたいなアートの先駆け的な存在でした。
ちょうどそのイベントの日は休日だったものの、サロンに出なきゃいけない空気がありました。ただ、そのイベントで気分転換でもしないとやっていけない気持ちだったので、思い切って休むことに。そしたらやっぱりすごいためになる話や刺さる言葉がたくさんあったんですよ。
「この本を買った人には無料で書きますよ」とてんつくマンさんが言ったときに、最初に本を買って書いてもらった言葉が「全てはやるかやらないか。やってダメならもっとやる」だったんです。ちょうどダメダメで落ち込んでいたことが伝わったんでしょうね。でも、その言葉をもらって、やるしかないと気合を入れ直したら、次の試験で1番になりました。人間、やればできるんですよ。
天才・山田かまちの詩の言葉「未来ある時期が全て現在に影響している」
高校時代、美術の教科書に山田かまちというアーティストの作品が載っていました。
山田かまちとは、幼少期から絵を描いたり詩や物語を書いたりすることに並はずれた才能を発揮した天才で、17歳のときにエレキギターの練習中に感電死をするという、衝撃的な最期を遂げたと言われる人物です。
その山田かまちの言葉のなかに、次のようなものがありました。
「未来ある時期が全て現在に影響している。そして現在、それは気づかないことが多い。それにしても、いったい未来に今何が起こっているんだろう、何が起こってしまったのだろうか」
僕も自分の未来が見えず悶々と過ごしていた日々だったのですが、とにかく未来の自分は、結局今の自分なのだから、今頑張らないと未来はないと感じさせられたことを覚えています。
松下幸之助の言葉「希望は与えられるものではない。自ら求めゆくものである。」
松下幸之助さんの言葉も大事にしています。「希望は与えられるものではない。自ら求めゆくものである。勇気もまた他から与えられるものではない。自ら奮い起すものである。人生への希望と勇気に満ち満ちたとき、人は日に新たなる生活を営みはじめる」
毎日毎日反省して、次の日に起きたら、新しい人生が始まる。新しい1日が始まるからこそ、昨日も思ったことをちゃんと次に生かしていこう。そういう意味だと僕は思うんですけれど、日々工夫を凝らしながら、最高の一瞬を重ねていくことが大切なのだと思っています。
>戒めの言葉「お客さまが切りたいと思った時に、切れる勇気と技術を持て」