準備8割、実行2割!天狗になるな頭を下げろ! 関東屈指の人気美容師を育てた言葉 REDEAL中村雄樹(はんぺん)のコトダマ
前職代表の言葉「俺に対する気遣いを下の子たちにもしなよ」
前職でお世話になった店長から、「エースストライカーは前だけ見ていればいい」と言われたことがあります。プレイヤー時代は、この言葉が自分の背中を押していました。
自分はInstagramの集客がハマって売上をつくっていましたし、本当に前しか見ていなかったです。サッカーで言えばフォワード。フォワードって多分、後ろのゴールキーパーのことを考えていないと思うんですよね。要は、点を取ることだけ考えろ、ということ。そのおかげで、プレイヤー時代の僕は突っ走ることができたし、一部の後輩からリスペクトされる感覚もありました。
僕は上司や目上の人をリスペクトして、自分を可愛がってもらうタイプ。狙っているつもりは全くないですが、悪くいうとゴマすりが得意なんですよね。一方で、リスペクトしていない人は眼中にないんですよ。悪気はないんですけれど、それが自分の言葉や態度にも出てしまっていたかもしれません。
世の中には縁の下の力持ちがいて、その人たちのおかげで会社が回っていることにも気づいていませんでした。本来、誰に対してもリスペクトを持つべきです。でも未熟な自分は気づくことができませんでした。
前職のオーナーから「俺に対する気遣いを、下の子たちにもしたらいろいろ良くなるよ」と言われたそのときは、そこまで重く受け止めていなかったのですが、それが独立後にどれだけ大切な言葉だったのか、実感することが多いです。
立場的には自分が上ですが、一緒に頑張ってくれるみんながいなかったら、お店は成り立ちません。いつも自分のほうからみんなに「今日はありがとうね」と感謝を伝えるようにしています。ですが僕が今尚大切にしてるのはただお礼を言うことで終わらせないことです。お礼を言うことがパフォーマンスになっても良くないと思っていて、スタッフを認めるときはどんな時もスタイルのクオリティに僕自身驚いた時です。クオリティを高くするのにどれだけの行動を重ねて、改善を重ねることが必要か僕自身よくわかるからです。そして、その景色に達した時のお客さまからの反応の違いに、本人も大きなやり甲斐を感じられるはず。どんな時代もそこって変わらないんですよね。
努力から成った、お客さまから認められる技術を心の底から認めて褒めてあげる。この2軸が令和では大切なのかな?と創業5年目で感じることです。
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