「大阪の有名なヘアメイクって誰?」次世代カリスマ美容師を生み出した言葉 ONYX KOUSEIのコトダマ
売上アップの秘訣「毎月5万円ずつでもいいから上げろ。そのうち上がるから」
僕より少し早いタイミングでSHACHUに入ったKONNOさんという先輩がいます。KONNOさんは、売上が上がるまで苦労した経験の持ち主で、同じく伸び悩んでいた僕のよき相談相手でした。営業が終わったあとに、飯を食いに行くタイミングがほぼ一緒だったので、「マジで売上が上がらないんですよね」と相談していました。
KONNOさんは、「そんな焦らんでもいいから。毎月5万円ずつでもいいから上げていくと、絶対そのうちにググっと上がるときがくるから」と言ってくれたんです。
きっと、毎月20万円ずつ上げようと高い目標を立てたらストレスを感じていたと思います。月5万円だったら、5人のお客さまをハントすれば十分。意外と簡単に行ける気がしたんですよね。ちょうど、SHACHUが一気に成長していた時期で、新規客もたくさんいたので、タイミングもよかったのかもしれません。新規を獲得して、リターンしてもらえるように努力していたら、いつのまにか売上に苦労しないようになっていました。
ちなみに、KONNOさんとは今も仲良くさせてもらっています。今、KONNOさんは銀座で仕事をしているので、そこで近況報告をしながら髪を切ってもらっています。
後輩に送りたいコトダマ「まず行動してから決めよう」
行動するより先に考えすぎると、何もやらないまま終わってしまいます。行動した結果、失敗したとしても、その失敗は成功に近づくためのヒントになる。実際、挑戦して失敗しまくっている人が、結果的に早く成功をおさめていると思うんですよね。
僕自身、まず行動することを実践してきたつもりです。たとえば、TikTokでタトゥーショップのカウンセリング動画を見たとき、「これを僕のInstagramでやったらどうなるだろう」と思って、その次の日にはカウンセリング動画を出しました。それがバズってフォロワーが爆増したという経緯があります。
でも、僕と同じように「まずやってみる」ができる人は少ないんじゃないかなと。後輩の子を見ていても、みんなやらない理由を探しがちだと思います。失敗したくない気持ちもわかるけれど、やってみないことには何事も成功しないんですよ。自転車に乗れない人が、一度も転ばずに乗れることはない。むしろ、転ぶことを恐れずに、たくさん擦り傷をつくった人のほうが、早く乗れるようになりますよね。
これは自転車だけじゃなく、カラーの施術にも通じます。失敗を恐れずに練習している子のほうが伸びる。一度も失敗せずに成功するなんて、ありえない。失敗を重ねることで、成功に近づくのは本当です。
- プロフィール
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ONYX代表 KOUSEI
1991年生まれ。香川県出身。関西美容専門学校卒業後、大阪府内のヘアカラーに特化したサロンに4年間勤務。2015年、東京・渋谷「SHACHU」に入社。渋谷本店の店長を務める。2020年5月、表参道に「ONYX」をオープン。ハイトーンカラーやハイライトを用いたヘアカラーデザインなど、透明感と立体感のあるヘアカラーデザインを得意とする。
Instagram:@kousei_onyx
(文/外山武史 撮影/菊池麻美)