サボり魔だったアシスタントが、美容業界のイノベーターに! メンズパーマの火付け役、fifth木村允人を動かしたコトダマ
分かったつもりになるな!「人間の感情と行動は読めない」
尊敬する美容室経営者の一人、socoの関山 善博さんと話していたとき、「人の感情と行動は本当に読めないものだよね」という言葉に共感しました。自分にも思い当たることはいくつもあります。基本的に僕は人を信用します。けれど、重要な立場や仕事をまかせっきりにしてしまうと、ハレーションが起こったとき、大変なことになります。だから、「いつ何が起こるかわからない」「人の感情をわかったような気になるのは驕り」という危機感を持ちながら、コミュニケーションをとるようにしています。相手を疑うわけではなく、信じているけれど心の片隅では「もしも」に対する準備をしているんですよ。
その「もしも」が起こったとき…例えば信頼していた仲間が辞めると言い出したとします。すると、「裏切られた」とか「あいつはダメなヤツだ」とか、感情的になるような人がいるじゃないですか。そうじゃなくて、たとえそれが想定外のことだったとしても、まずは一度、相手の気持ちを受け止めます。その上で、一緒に改善策を考える。退職に関することなら、独立や転職などいろいろな選択肢があると思いますが、それぞれのメリット・デメリットの両面を提示するようにしています。もちろん、fifthに残ったときのメリット・デメリットも伝えます。その上で、本人が腹落ちした選択肢を選べばいいと思うんです。
結果として、fifthから離れていくのなら、円満退社で送り出してあげる。辞めたあとも、何か一緒にできることがあれば探していく。そういう関係性を築けるのが理想なのかなと。とにかく、人の感情や行動は読めないので、主観と客観と俯瞰を意識しながら、冷静に対応することを心がけています。
>迷ったときに背中を押す言葉「木村さんがそう思うなら、きっと大丈夫」