お前はそれでも美容師か?カラーの匠の心に火をつけた言葉 Vardy中澤卓也のコトダマ

「優れるな異なれ」で覚悟を決めた

 

 

これはオリエンタルラジオ中田さんの言葉だったと思うのですが、テレビを見ているとき「優れるな異なれ」という言葉に触れました。他人より優れていることを目指すのではなく、「自分の良さを貫け」みたいな意味だと解釈しています。

 

たとえば、美容師の一般的な価値観には、オシャレでありたいとか、撮影が上手くなりたいとかいろいろあると思います。でも、僕は多分、オシャレさや撮影の上手さはあんまり求められていないから、そこを追いかけない。カラーの投稿が求められていると思うので、そこを突き詰めることで「優れるな異なれ」を体現していきたいんですよ。

 

「カラーが得意です」と言っても、メーカーさんやディーラーさんにはあんまり伝わらないんですよね。なので、誰が見てもわかるレベルまでカラーの技術を磨いて発信しています。そうしたら、メーカーさんからカラー剤のサンプルなどが送られてくるようになりました。少しずつ認知されてきたようでうれしいですね。

 

 

業界誌で行われたメーカーさんとのコラボ企画のコンテストでは、とにかく自分の全てを出し切って、良い色を出そうと思って臨みました。その結果、審査員賞を受賞。その副賞のような形で誌面1ページ撮影の権利をいただいたんです。そのスタイルがその号の人気1位のスタイルに選ばれ、トレンド大賞にノミネートされたんです。重鎮に囲まれての表彰は本当に緊張しました。その当時は2人のサロンだったので、トレンド大賞にノミネートれたサロンで、ウチが一番小さいんじゃないかな?

 

Vardyに一度きてもらったら一目瞭然なんですけれど、お店は小さいですが、“カラーをウリにしているサロンの2倍くらい”のカラー剤を取り揃えています。使用頻度がそんなに高くないものもあるから、営業面での費用対効果は高くない。でも、サロンのブランディングでは効果があると確信しています。カラー剤を取り揃えていることは、採用面や、オンラインサロンでの発信でもプラスのはず。なによりほかのサロンと「異なる」ことを誇りにしてやっていこうと思います。

 

 

プロフィール
Vardy代表
中澤 卓也 (なかざわ たくや)

神奈川県横須賀市出身。ベルエポック美容専門学校卒業。都内有名店出身者がつくったサロンなど、多くのサロンの立ち上げに貢献、その後フリーランス美容師を経て独立。個人店を経営した後に、吉永大介氏とともにVardyを立ち上げる。透明感のあるケアブリーチカラーが得意。2022年6月にカラー特化型オンラインサロン”ANOTHER”を立ち上げ、吉永氏とともにその主宰を務めている。

 

(文/外山武史 撮影/菊池麻美)

 

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