「お前からSNSをとったら何が残る?」 爆速で東京の美容シーンを駆ける男が胸に秘める言葉 ADITIONいさなのコトダマ
人の振り見て我が振り直せ!自分の中のコトダマ「すべての人にリスペクトを」
自分が今こうして生かされているのって、まわりにいる人たちのおかげだと思うんですよね。オーナー、スタッフ、お客さま、編集者さん、メーカーさん、ディーラーさんなどなど。みなさんのおかげで生かされていることに気づけば、リスペクトがわいてくるもの。どんなに人気がある美容師さんだって、それは同じだと思う。人気があるから横柄にしていいなんてことはないんですよね。でも、実際には勘違いしているインフルエンサー美容師もいるのかなと思います。正直に言って、一緒の現場で「天狗になってんなぁ」と思わされることもあるんですよね。自分は絶対にそうなりたくないと、そんな場面に出会うたびに感じています。
僕は美容業界ではまだ若い部類だと思います。そんな自分が上の人たちを見たときに「残念だ」と感じることがある。少なくとも自分は年齢を重ねて下から見上げられる立場になっても、残念な大人にはなりたくありません。
そもそも美容師同士で比べて偉そうにするなんて本当にばかばかしい。本当に大事なのは「お客さまにとってどういう美容師なのか」じゃないですか。たとえば、僕は美容師になって初っ端に月売100万円という数字をつくることができました。それができたのは、信用してくれるお客さまがいたからなんですよね。僕はお客さまと、僕のことを理解して背中を押してくれるオーナー、協力してくれたスタッフに感謝しています。
上の人から学ぶこともあれば、下の子から学ぶこともたくさんあります。お客さまに気づかされることも多い。ちょっと注目されたくらいで、天狗になんてなれないですよ。
SNSでキラキラしている美容師をひがんでいるわけじゃないですよ? だから僕もSNS上ではキラキラし続けようかなと(笑)。もちろん、全ての人へのリスペクトは忘れずに。僕は今、相当生意気なことを言っている自覚はあります。でもね、一番下の僕が声をあげたほうが面白いし、響くと思うんですよね。みなさんどうかリスペクトを忘れずに!
(文/外山武史 撮影/菊池麻美)
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