ヘアデザインの枠を飛び越えたクリエイター nenenイッシキケンタを進化させたコトダマ
「美しいとは何か、24時間、365日考え続けろ」
確かあれは作品撮影をしていたときだったと思います。撮影前のスタイリングをするとき、雰囲気でモデルさんの髪を動かしていたんです。自分がなんとなく「かわいいっぽい」と思ったところで手を止めると、「甘い。細部までこだわり抜かないと」と前職の代表に言われたんですね。なんとなくではなく、髪の1本1本に意味を持たせることでスタイルが完成するのだということを学んだんです。
そんなことがあってから、「美しいとは何か、24時間、365日考え続けろ」という意味のことを繰り返し言われました。
僕は地方の地域密着型サロンを出て、東京でクリエイティブな美容師になりたいと思って上京しました。そのチャンスを手にしたのにも関わらず、僕はなんとなくサラッと美容師をしていたことに、代表の一言で気付かされました。
耳が痛い言葉でしたが、これが僕の人生の転換点になったことは間違いないです。競争が激しい環境で成長し、髪の毛1本にまでこだわる感覚を学びました。そして、今ではそのこだわりが当たり前になっています。
もし東京に出て代表に出会わなければ、全く違う人生を歩んでいたでしょうね。代表と出会い一緒に働いたことで、人生が加速した感覚がありました。