天才からズル休みのチキン野郎に…美容師を辞めてからの逆転人生 COA GINZA青木 大地のコトダマ
「ペルソナを設定してSEO対策をして戦略的に集客する」
体調が戻った後、全くのゼロの状態から美容師をやり直したいと思い、ROULAND 代表 西岡 卓志さんの元で働きました。きっかけは、西岡さんのセミナーで聞いた話が、深く腹落ちしたからです。内容としては「ペルソナを設定してSEO対策をして戦略的に集客する」というマーケティングの王道だったのですが、その言葉で「技術さえあれば絶対に成功する」という幻想が打ち破られたんですよ。
実際、以前働いていたサロンでも、技術力があるのに伸び悩んでいる先輩がいました。「どうしてなんだろう?」と昔、自分なりにプロットしていた疑問点が全て解決された気がしたんですよね。
入社してシャンプーから学び直し、「グレージュ」などのキーワードでSEOの作り込みも徹底的にして、1年半後にデビューしました。ちなみにデビュー月の売上は160万円です。周りがデビュー月の売上記録を狙いにいくなか、僕は継続性にフォーカスしました。初月売上が跳ねても顧客満足度がイマイチ続かなかったら価値がないと思ったからです。
アシスタント時代から100万円近く売上があったこともあり、自分が顧客満足を追求するために、あえて売上上限を決めていました。顧客満足を実現できる自分の稼働率と単価、回転数をシミュレーションし、あらかじめ年間の事業計画を会社に提示していたんですよ。
つまり、初月だけではなく、初月160万円で翌月から継続して月180万円以上の売上目標と、その目標数字の内訳を「見える化」していたんです。そうして計画的に200、300、400と売上を伸ばしてきました。この考えは今のサロン経営にも活かされています。その原点となったのが西岡さんの言葉だったんです。