アートな世界観を3次元に落とし込むカラーの匠sai MOTAIさんのコトダマ10連発
「何かに不満があったり、言いたいことがあるんだったら結果を出しなさい」
以前勤めていたサロンの店長の言葉です。新人のころは美容師というより、お客さまの視点に近いから、サロンの中に「おかしいな」と思うようなことがたくさんあったんですよね。例えば、お客さまの前であえて厳しく叱るとか、ビジュアルの良いお客さまを贔屓するとか…先輩たちからしてみれば一種のパフォーマンスとか自己ブランディングとして当時は必要なことだったと今では理解できる部分もあります。
でも、新人のころはそんなことわからないじゃないですか。僕は結構、ハッキリと意見をいうタイプだったので、先輩とぶつかることもあったんですよね。僕は新卒の意見を吸い上げることが大事だと思っているものの、「何かに不満があったり、言いたいことがあるんだったら結果を出しなさい」は真理を突いた言葉だとも感じるんですよね。
「あなたのことを待っている人はいるんじゃない?」
これは「結果を出さないと意見を言ってはいけないんじゃないか」と思い込んで、自分らしさを失っていたときに前職の店長に言われた言葉です。完璧であろうとするばかりに、自信を無くしてしまっていた時期もありました。
でも、「全てにおいて結果を出してからじゃないとモノを言えないとしたら、一体それが叶うのはいつになるんだろう」と思ったし、未熟な自分の意見が求められる場面もあるんだなと気づかされた言葉でした。
「あなたの思っている当たり前は、誰かの特別の上に初めて成り立っているからね」
これは僕が一生大事にしたいと思っている言葉です。誰かの当たり前は、誰かの特別で成り立っている。例えば、ご飯を食べること、眠ること、ハサミを使うこと…日々の当たり前は、特別な技術だったり、想いだったり、そういうものの積み重ねでできていることを忘れてはいけないと思うんですよね。
この言葉は本当に、毎日復唱するレベルで大切にしています。人間は調子に乗る生き物だし、人生は山あり谷ありですから、自分の芯となる言葉を持つことは人生にも影響します。