ゲーム中毒の引きこもりを美容業界の勇者に変身させた言葉たち COA CEO小西 恭平さん

 

第一線で活躍する美容師の人生を変えた「恩師の言葉」を紹介する「美容師のコトダマ」。COA CEO小西 恭平(こにしきょうへい)さんは、若くして有名店のディレクターを経て独立した実力の持ち主。Instagramのフォロワーは約18万人のインフルエンサーでもあります。今回はそんな小西さんに、今も心に刻まれている言葉を紹介していただきました。

 


 

「みんな本気で心配しているから、本当に変わろう」

 

 

小学校から高校までずっとゲームばかりしていて、高校時代は月に1回学校に行くか行かないかという、ほぼ引きこもりの状態でした。オンラインゲームの仮想空間が自分の居場所で、起きている間はずっとゲームをしている状態だったこともあり、数百人以上いるギルド(ゲームの仲間、グループ)のリーダーに。インターネット掲示板でスレッドのタイトルに名前が出てくるくらい有名でした。

 

でもそのころの僕は、自分のヤバさに気づいていなかったんです。学校の先生から「このままだと退学してもらうしかない」と言われてようやく気づきました。ゲームの中の仲間には「美容師になる」と言っていたのに、リアルの僕は髪の毛は伸ばしっぱなしで生気がない感じ。鏡に映った自分の姿を見たとき、「こんなんじゃとても美容師になれないな」と思っていました。

 

 

そんな僕にも小さいころからの友人が二人いました。あるとき、友人二人と母が僕の部屋に入ってきてこう言いました。「みんな本気で心配しているから、本当に変わろう」と。母親は泣いていました。その友人二人の言葉と母の涙で、本当に変わらないとまずいんだと気づき、僕はゲームを全部捨てたんですよ。

 

引きこもっていた分、勉強が遅れているから通信の高校で1年間必死に勉強して取り戻して、同級生より1年遅れで美容専門学校に入ることができたんです。

 

>「全部をやろうとするな。お前は一点集中型がいい」

Related Contents 関連コンテンツ

Guidance 転職ガイド

Ranking ランキング