崩れた美容業界の根本を建て直したい。高木裕介×エザキヨシタカの「JAPAN7」が経営力で革命を起こす!
経営の常識も知らないという実態。プロジェクトをはじめて知った新たな問題
高木:エザキくんとの役割分担が最初はあると思ったけど、意外にないです。例えば僕はずっとヘアメイクの仕事をしているので、その質問は僕が答えることが多いなど、お互いが得意な部分を活かすことはありますが、明確な分担は今のところありません。
エザキ:僕たちにメッセンジャーで直接経営の相談をできるのですが、みなさん前のめりにたくさん質問してきます。高木さんはけっこう厳しいことを言うんですけど(笑)、それでも引かないですよね。
高木:「JAPAN7」の参加者は、みんなやる気がある人ばかりですね。エザキくんは回答が優しいですし、質問を細かくみて、丁寧に返しているなっていつも思う。二人ともどちらの要素も持っていますが、どちらかというと僕のほうが理論寄りで、エザキくんは人情寄りかな。そういう意味でもバランスが取れているように思います。
運営してみて思うのは、「その基本を聞いてくる?」と思うような質問が多いこと。経営をする上では当たり前の常識を、曖昧なままはじめてしまった人がたくさんいるんだなと感じます。
ただ、オーナーって経営のことを人には聞けないし、美容室経営を習える場所というのもないので、仕方ない部分もあるんですけどね。
エザキ:給与体系や練習のやり方、評価基準、あとはナンバーツーにはどんな人が向いているのか、株式会社化するタイミングはいつか、といった質問もあります。僕たち二人は技術系の大先輩と経営系の大先輩と直接会って、話す機会に恵まれているおかげで、自分の方向性を見直すこともできます。けれど、そういう機会を全員が持っているわけではありません。だから僕たちが会員の経営や技術を見ることで、方向性を見直したり、自信を持ったりできるようになればと思っています。
高木:美容室経営には「この立地で席数はいくつで、家賃とスタッフがこれだけなら利益は何パーセントが適切」というようなルールがあるんですが、それがちぐはぐな人も多い。美容室はそもそも利益率が高くないので、一つでもズレがあるとあっという間に赤字になります。こうした美容室経営の基礎は活動を通じてもっと広めていきたいです。
僕たちの世代は経営か技術か、どちらかに特化した人が多いのですが、僕やエザキくんは経営の話もできるし、業界紙の表紙などの経験があって技術の知識もある。両方の軸を持っている二人がやっているというのは、これまでのオンラインサロンにない特徴だと思います。