はじめての新人教育だって怖くない! 人気5サロンの美容師に聞く、「先輩の心得」

どれだけ後輩の立場になれるのかかが大切!|先輩歴2年目 U-REALM谷美由希さんの後輩の心得

 

 

後輩への指導で心がけていることは?

 

「やり方を押し付けるのではなく引き出しをつくってあげる」

 

指導するときに「こうしなければならい」と言うのではなく、「こういうやり方もあるよ」と、後輩の引き出しを増やしてあげることを意識しています。

 

例えばシャンプー練習などでいろんな先輩に見てもらっても、一人ひとりアドバイスが違うことがありますよね。そういうとき、全部を実践することは難しいので、「こういうパターンがあるから自分の中で実際にやってみて自分に合ったやり方を見つけたらいいよ」と伝えるようにしています。

 

私自身、入社してはじめてのシャンプー練習のとき、同じようなことですごく迷ってしまったんです。そのとき、「言われたことを必ずしなければいけないのではなくて、いろんなお客さまがいて、そのお客さまが一番好みのシャンプーができるようにいろんな引き出しがあったほうがいいよ」と先輩から教えてもらいました。そう言っていただいてから、一人ひとりの先輩の意見をシンプルに受け止めて自分の引き出しにすることができたと思ったので、後輩にもそう教えようと思っています。

 

 

後輩への指導で難しいと感じる部分は?

 

「先輩の“当たり前“は後輩にとっては“わからない“」

 

入社して1年くらい経つとある程度の仕事内容を理解できるようになります。しかし、入って間もない新入社員ははじめてのことなのでよくわからないことも多いもの。自分は当たり前だと思っていて、普通に伝えたつもりでも、伝達がうまくいかずに失敗してしまうことがありました。

 

なので、教えるときは、自分も後輩と同じ立場で0〜10まできちんと説明することを意識しています。自分はもう当たり前にやっていることでも「これはしてはいけない」だけでなく、「なぜしてはいけないのか」まで教え、理解できるまで話し合うことが大事だと思います。

 

 

後輩への指導を通して、自分自身が成長できたと思うところは?

 

誰かを指導することは自分を指導し直す行為」

 

 

毎年後輩が入るタイミングで、自分の普段の行動を正すことを意識できるところです。

 

教えるためには後輩よりも物事を知っていなければいけません。そのために、自分の知識を増やそうと思えたところは成長できたと感じます。後輩を指導することは、自分で自分を指導し直すということでもあると思います。

 

 

はじめて後輩を迎える美容師へのアドバイス

 

「“美容師になってよかった!”そう思ってもらえる環境づくりを頑張って!」

 

どれだけ後輩の立場になって教えてあげられるかが大事だと思うので、いっぱい話し合いながらコミュニケーションをとって、後輩も美容師になってよかったと思えるような環境を作れるように頑張ってください!

 

 

<プロフィール>

U-REALM

アシスタント兼アレンジリスト/谷美由希(たに みゆき)

アシスタント3年目。アレンジリストとしても活躍。結婚式などお客さまの大切な1日のヘアアレンジやセルフアレンジなど、Instagram(@urealm_ta23yuki)を中心に自身のスタイルを発信している。

 

>あまり後輩指導に積極的じゃなかったLond元榮さんが考える後輩指導の心得とは

 

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