C「僕が前にいたサロンの同期は、社内に付き合っていた彼女がいたんですね。とても順調だったので問題なく続くと思っていたんですけど、ある日突然同期がサロンを辞めると言い出したんです。いきなりだったので、理由を問いつめてみるとオーナーがその彼女にセクハラをしていたんですよ」

一同「うわぁ…」

—セクハラって、よくある話ではありませんよね…？

A「ほとんどないと思います。でも、残念ながら男が多いサロンに女の子が入ったりすると、セクハラまがいのものがあったりするみたいですよ」

—ひどい。そこは解決すべきところですね。表沙汰にそういった話が出ないのはなぜなのでしょう？

A「あまり美容師以外でこういう話はしないですし、お客さまに知られてしまうとお店もなくなってしまいますしね（汗）」

—二度とそういったことが起こらないように業界全体で考えていかないといけませんね…。

A・B・C　「（一同頷く）」

—話が変わりますが、後輩についてのお話をお伺いしたくて。こういう後輩は嫌だ！とかって何かあります？

C「強いて言うと、我が強いと面倒くさいです。僕たちも先輩に言われたことに納得がいかない場合でも、ちゃんと話を聞いてきた部分があるので。自分の意見を伝えるのも大事だということもわからなくはないんですが、仕事ができないうちから我が強いとなるとさすがに困ります」

C「先輩の仕事が遅かったりしたときとかも、『遅くないですか？』みたいなことを平気で言ってきたり。お前が逆の立場だったらできるのか？っていう話なんです。まだ何も分からないアシスタントだからこそ言えることかもしれませんね」

—もう少し想像力を働かしてほしいということですね。

C「本当に頑張っている人だったらそんなこと言わないと思います。僕たちもいちいち後輩を注意するのも面倒くさくなって、何も言わなくなりますし」

B「僕のいるサロンで去年2、3年振りくらいに新卒採用したんですが、新卒の子たちの中には、先輩がやっていることをすぐマネしてしまう子もいますね」

B「研修中だったにも関わらず、営業の合間にバックルームや、朝の撮影中に、先輩がフロアで施術をやっている間にタバコを吸ってしまったり。なかなか普通では考えられないことをやってしまうというか。自分の立場をあまり考えずに行動をしてしまう場合が多いんです」

C「この歳になって思い返すと、自分たちもそうだったのかもしれない、と思ったりしますけどね」

B「たしかにそうだね。昔はそう思われていたのかもしれない」

—自分が経験してみないと、わからないこともあるということですよね。

A・B・C「（一同頷く）」

—ディープな内容の話をたくさん聞かせていただきありがとうございました。またいろいろ聞かせてくださいね。

A「もう嫌です（笑）」

一同「あははははっ」

根掘り葉掘りインタビューをしてしまい、去り際の背中には若干疲労の色が… キワドい質問にも答えていただきありがとうございます！

なかなか知る機会がない他サロンの内部事情。美容師さん誰もが辛い思いをしているのは同じというのがわかりました。しかし、話の中でも出たセクハラ事件ですが、二度と起こらないよう考えていかなければならない問題です。

常にスタッフの様子を気にしながら、人間関係を円滑にできるように、楽しい美容師ライフを送りましょう！

「酒と美容師と本音　第2弾　前編」はこちらから→「酒と美容師と本音　第2弾　前編」－一部で大好評！美容師が語る、サロン内珍事件とは…！？－

「酒と美容室と本音　前編」はこちらから→「酒と美容師と本音　前編」－モデルさんやお客さまとムフフな関係…言えなかった事実を現役美容師が大暴露！－

「酒と美容室と本音　後編」はこちらから→「酒と美容師と本音　後編」 －耳を疑う衝撃事実＆意外にマジメな結婚願望 美容師目線のあんなことやこんなこと－

＜ロケーション＞

桜丘カフェ

東京都渋谷区桜丘町23-3 篠田ビル1F

TEL. 03-5728-3242

OPEN. 8:00～28:00（平日）11:30～24:00（日・連休最終日）

 （取材・文／QJナビ編集部）