ささいなミスが大事故に! 現役美容師が経験した「ちょっとした間違いが引き起こした大失敗」エピソード
思い込みは失敗の元! 丁寧なカウンセリングの必要性を再認識した話(40歳/男性)
ある日、仕上がりの参考として雑誌を見せてくれたお客さまがいました。問題なくカラーからスタートして、カットも終えて「どうですか?」と聞くと、なぜかお客さまがキョトンとしているのです。そして、「これから切るんですよね?」と言われたとき、オーダーされたのは、雑誌に載っていたモデル2人のうち、ショートのほうのモデルさんだったと気が付きました。お客さまの髪がロングだったため、勝手にロングのほうの髪型をオーダーされたと勘違いしていたのです。
慌てて「はい、そうです! 前髪がどうですか?という意味ですよー!」とわけのわからないことを言って凌ぎました。しかし次の予約のお客さまも来てしまって、結局待たせながら切ることになり、迷惑をかける結果に。
今後は勝手に決めつけず、しっかりカウンセリングします…。ロングのオーダーをショートにしてしまったら取り返しがつかないことになっていたので、逆じゃなくて本当に良かったです。
耳にした数字に引っ張られ…痛恨の調合ミスでやらかした話(30歳/男性)
ハイトーンカラーのカラー剤を調合していたときのことです。アシスタントに「7番のセット面にご来店のお客さま通しました!」と言われて、14トーンのカラー剤を作らなければいけなかったのに、「7番のセット面」の「7」という数字に引っ張られてしまって、7トーンのカラー剤を作ってしまったんです。
アシスタントにカラーリングをお願いして15分。色味具合をチェックしに行ったら、まったく明るくなっていなくて不思議に思いました。そこからさらに15分置いてみても髪が明るくなっていなくて、そこで初めてカラー剤を間違えたことに気がつきました。
カラー剤を間違えたとはどうしても言えなくて、お客さまには「あれー? おかしいですね…。最近シャンプーを変えたりしました? 薬剤が反応してないので、一度流してもう一度カラーリングさせてもらっていいですか?」と適当なことを言ってやり直しをしました。目まぐるしい入客に疲れていたのか、やってしまいました。今後は同じ失敗をしないように気をつけます。