縦の関係から、それぞれがお店を支える立場へ-apish代表とクリエイティブディレクターの男の友情-

apishクリエイティブディレクターの堀江昌樹(ほりえまさき)さんと代表の佐藤大(さとうだい)さん。

 

キャリアとしては5年の差があるお二人は、先輩と後輩という縦の関係で成長してきました。現在はお互いに違う立場で自分の役割を全うし、お店を支え合っています。そんなお二人の友情エピソードから、美容師の成長に繋がるヒントを探りたいと思います。

 

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<写真左>apishクリエイティブディレクターの堀江昌樹さん<写真右>代表の佐藤大さん

 


 

-出会ったころのお話と、そのときのお互いの印象を教えてください。

 

堀江「僕は大さんがスタイリストデビューしてまもなく入社しました。大さんが少し強面だったっていうのもあるんですけど、怖い先輩という印象がありましたね。というのも、大さんは若手スタイリストでありながらよく取材を受けていたんです。そういったセンスを含めた独特な鋭さを先輩としての威厳に感じていましたね。

 

けれど、一見厳しそうに見える大さんと僕には、サッカーが大好きだという共通点があったんです。サッカーを通じて、プライベートで一緒にフットサルをやるような間柄になり、仕事とプライベート双方でバランスのとれた関係が築けました。フットサルの時は仲良くプレイしていましたけど、仕事ではよく怒られましたよ」

 

佐藤「堀江が初めて僕のメインアシスタントになった日、早朝のセットで大遅刻してきたんですよ。初日で、ですよ(笑)それなのに何食わぬ顔で入ってきて、代わりについていたアシスタントに『俺やるからいいよ』って割って入ってきたんです。その時はとんでもないやつだと思って怒りましたよ。あと、堀江は少しヌケているところがあって、みんなからも“ワンダー”って呼ばれていました(笑)だけど、誰よりも上にのしあがりたいというパワーがありましたね。だから堀江は使いようというか…活かし方によってはすごく成長すると当時から思っていました。

 

実は僕たちにはもう一人仲良くしていたスタッフがいたんです。もうapishは辞めてしまったんですけれども。そいつは堀江とは対照的に理論的な考え方をするやつでした。堀江は全然そういうタイプじゃないのに同じ理論タイプになろうとして、理屈で仕事を理解しようとしていたときがありましたね。そこにすごく違和感があって『好きなものを優先に考えたら?』って堀江に言ったんです」

 

堀江「自分にないものを持っていたそのスタッフに憧れていたんですよ。だから近づきたくて一生懸命マネして取り入れようとしたんです。だけど、僕はどちらかというと頭で理解するよりも感覚で理解するタイプだった。そこに気付いていた大さんは、デザインで行き詰まった僕に『もっと自分がいいと思うものを作りなよ』って言ってくれたんです。得意分野を磨くことが、自分の短所をカバーしてくれる武器になるんだということも教えてもらいました」

 

出会った当時のお二人の思い出写真

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