業界一丸となって国難を乗り越えよう! 戦うヘアサロンの「エールの輪」vol.05-nanuk/whyte編-
■ whyteからのエールの輪
2週間の休業を経てより「サスティナブル」に
-新型コロナウィルスにより予測不能な面を抱えながらのサロン運営をされていると思います。どのような考えのもと、営業を再開されましたか。
4月7日の緊急事態宣言を受けて、4月8日から2週間ほど休業しました。まだ周りのサロンは動き方を決めかねているようでしたが、お客さまやスタッフが感染してしまったら営業どころではなくなってしまいます。だから迷わず即決しました。
僕はイタリアやニューヨークの知人から現地の状況について聞かされていたし、サロンの休業を勧める声もあったんですよね。休業を決断したことに対して、いろいろな方からご連絡をいただきましたが、ありがたいことにそのほとんどが「いい決断だと思います。応援します」といった内容でした。サロンで感染するリスクよりもまず先に、「自分が感染していたら迷惑をかけてしまうから」という優しいお客さまもたくさんいて、whyteは本当に恵まれているなと思いましたね。営業再開後、特に5月は去年の12月より忙しいくらいでした。それからずっと満席が続いています。休業中に人の動きもありました。独特な世界観を持つ畠山遥くん(元WARSAW)と営業再開後から一緒に働くことに。畠山くんと僕は全くテイストが違うので、周りの反響も大きかったですね。
営業再開後、併設するサンドイッチ店でも大きな動きがありました。ヘアサロンと、ヘアサロンに併設するサンドイッチ店のコンセプトをあらためて統一したのです。ヘアサロンではクリエイティブなデザインを提供することを前提として、環境にも配慮しながらサスティナブルに、自然体なライフスタイルを提案しています。一方のサンドイッチ店は、サスティナブルでナチュラルかといったら、突き詰めてられてない部分もあったんです。そこで、それまでオプションとして展開していたヴィーガンメニューを、メインメニューに切り替えました。この決断も多くの方に支持されています。
「STAY HOME」をスタッフのセルフブランディング強化につなげる
-みなさんはどのような「STAY HOME」を過ごされましたか?
休業の初日、2日目にスタッフそれぞれに課題を設定してもらい、それに対して僕がフィードバックした上で、課題に取り組んでもらっていました。個人の課題と向き合ってもらいたいのはもちろん、自分で考えて行動する力を身につけてほしかったのです。
「Instagramのフォロワーを増やしたい」というスタッフには、今いるフォロワーさんとの関係性を深めることが結果的に新しいフォロワーの獲得につながることを教えました。インスタライブやストーリーでこれまでとは違う情報発信をした結果、フォロワーさんとの関係性が変わったようです。休業前は月に数人しかカラーモデルを連れてこられなかったのに、今では毎日のように連れてきています。当然、カラーが上達するし、人間的な成長にもつながっているはずです。