業界一丸となって国難を乗り越えよう! 戦うヘアサロンの「エールの輪」vol.04-salon dakota/apish /JENO編-
どんな時代でも「言っちゃった人」と「やっちゃった人」が勝つ
-この状況下で不安を感じている全国の美容師(美容学校生)さんに向けて、一言メッセージをお願いします。
どんな状況下でも、夢を諦めないでほしいです。未来は夢の塊でしかないです。「こいつ、何を言っちゃってるの?」って思われるかもしれないけれど、最終的には「言っちゃった人」「やっちゃった人」の勝ちですから。言葉にしなきゃ、何もできないですよ。
「夢はなんですか」と聞かれて、人前で話せるかどうかが大事だと僕は思っているし、実際に夢がある人は話せるはずです。夢なんだから、その内容は少しくらいわがままでもいいと思う。僕は、夢を語れる美容師がもっと増えたらいいなと思っています。やっぱり夢を持っている人、夢に向かっている人のほうが魅力的ですから。
-2020年下半期の動きとして、どのようなことをお考えでしょうか?
新型コロナウィルスは1年で終息すると思っていません。特効薬ができるまで、2年から3年はかかるんじゃないかなと個人的に考えています。だからその期間は、時間をうまく活用しながら教育に注力したりして、サロンを強くするために使いたいですね。
また、お客さまに安心感を抱いてもらうために、換気をよくしたり、回転数を抑えたり、ソーシャルティスタンスを維持するサロンづくりをしなくてはなりません。そのため秋には改装する予定です。
来春、メーカー、ディーラーと連携して行う教育改革スタート!
教育も変革します。来年は4月から3カ月間は、1年目の子はメーカーさんやディーラーさんのところでスタジオなどの施設を借りながら学校形式で学んでもらいます。自分のところで講師を立てる予定もありません。というのも1年目の子が4月からサロンでできることは限られているじゃないですか。しかも、サロンワーク後はみんなクタクタで教育の質にもムラができると思います。それなら2年目以降のスタッフはサロンワークに集中してほしい。1年目の子にはまず学習に集中してほしいんです。その方が1年目の子も他のスタッフにもメリットがあります。
今の子たちは昔の根性論は絶対通用しません。しっかり学べる環境があることを明確にして伝えていかないとダメです。実際、優秀な子たちは、サロン見学などの段階でどんな教育システムがあるのか知りたがります。
とにかく、他のサロンの動きを気にするより、自分の考えを持って実行したほうがいいと今回の自粛で学びました。これからの時代は、自分たちの進む道をしっかり自問自答して、進化しながら会社を運営していきたい。会社は生き物と同じだからです。
プロフィール
salon dakota
代表/小谷 英智香
千葉県出身。山野愛子美容専門学校卒業。16年間SHIMAに勤務。2005年青山店director就任。2008年にexecutivestylist昇格。2012年3月退社し、同年4月渋谷にてsalon dakotaを立ち上げる。女性の持つ「色香」を引き出す美容師集団をテーマに、サロンワーク&撮影を展開している。