業界一丸となって国難を乗り越えよう! 戦うヘアサロンの「エールの輪」vol.01
好きな人を見つけてアクションしまくれ! 世界はラブでできている
・この状況下で不安を感じている全国の美容師(美容学校生)さんに向けて、一言メッセージをお願い致します。
来年も新卒採用をする予定です。様子を見ながら採用活動を進めますが、採用しないということはありません。もちろん、選考方法などは考えていかないといけないですね。新卒、中途でいい人がいたら採用したいし、サロンにおさまらないようだったらもう店舗を増やしてもいいくらいに考えています。
不安なのはみんな同じだと思うけれど、結局、動ける人しか生き残れないと思うんですよね。動いていれば不安が消えます。周りが見えなくなるくらい一生懸命、動いてみる。練習でも勉強でもなんでもいいし、恋愛でもいい。むしろ、今だからこそ好きな子をつくれと僕は言いたい。自分を磨くきっかけになるだろうし、暇な時間がなくなれば不安が入り込む余地もなくなります。いつだって、世界はラブでできているのだから、ラブの力を信じてほしい(笑)。いや、これは冗談ではなく割と真剣に。
お客さんの髪を全身全霊で切ることに尽きる
・アフターコロナを見据えた新しいアクションを教えてください。
2020年って美容師に限らず、編集さんも、ライターさんも、みんながそれぞれの立ち位置で存在意義を問われていたと思います。僕らは髪を切る意味を考え抜いて、髪を切ることは人生の原動力になると改めて気づきました。
で、結論として、新しいアクションをするつもりはありません。一番最初の質問の答えと被るけど、特別なことをするつもりもないです。なぜなら、髪を切ることの本質は、どんな時代でも変わらないから。新しいことをしたら何かしらのブレイクスルーが起こるかといえば、そんなことはないと思う。そうではなくて、コツコツと自分の人間力を高めてお客さんがくる理由を作っていく。「会いたくなる人になる」ことが大事っていうのは、ずっと変わらないわけで、だからこそ、きてくれたお客さんの髪を全身全霊で切っていく。ここに尽きると思っています。
・次に登場されるサロンさまへ質問を一つお願い致します。
sikiの磯田くん、伊藤くんの話を聞いてみたいです。彼らって今の東京を代表する組織をつくっている新世代オーナーなので。どんな話をしてくれるのか、楽しみです。
>エールの輪第二回へ続く ※2020年6月末公開予定
<プロフィール>
LECO代表
内田 聡一郎(うちだ そういちろう)
横浜市内のサロンを経て「VeLO」のオープニングに参加。2009年、姉妹店「vetica」のクリエイティブディレクターに就任。サロンワークを中心に、セミナー講師、DJ、イベントオーガナイズなど幅広い活動を行っている。2018年3月1日に自身が代表となるヘアサロン「LECO」をグランドオープン。
QUQU代表
浦さやか (うら さやか)
1979年09月11日生。長崎県出身 O型。ずば抜けたセンスと独自の感性で、他にはない新しいデザインを発信し続けている。サロンワークを中心として一般誌や業界誌の撮影、さらには全国各地での講習活動や商品開発にもたずさわるなど、幅広い分野で活躍中。2020年4月内田聡一郎氏と『QUQU』をオープン。
(文/外山武史)