業界一丸となって国難を乗り越えよう!  戦うヘアサロンの「エールの輪」vol.01

  LECO&QUQUさんのエールの輪           

「髪を切ることの本質」を考えながら未来に向けて種をまく

 

 

・営業再開後、新型コロナウィルスの感染対策として意識していることを教えてください。

 

内田:結論から言うと、特別なことはしていないです。もちろん、ソーシャルディスタンスを念頭に、予約制限はかけていますし、感染予防対策はしています。でもこれってどこのサロンもしていることですよね。

 

どちらかというと今は、コロナについて考えすぎないようにしています。大事なのは、自分たちがどのように髪の毛に携わるのか。髪を切ることの本質的な意味を噛みしめて仕事ができるか。そのことを考えながら、未来に向けて種まきをしていきたいと思っています。これって休業期間に限った話ではなく、これまでも意識して取り組んできたことなんですよ。

 

新型コロナウィルスの影響で休業を余儀なくされて、オーナーレベルの人は絶望的だっただと思います。僕もそうでした。もしかするとこのまま閉店を余儀なくされるんじゃないかとか、雇用を守って行けるんだろうかとか。眠れない夜を過ごした人は多いと思います。ようやく再開することができて、改めて髪を切ることは大事だとみんな実感しているんじゃないでしょうか。不要不急は控えるように言われていましたけど、髪を切ることは不要不急じゃないですよ。

 

 

ウチの場合は、緊急事態宣言が解除されたあたりから急激に予約が入って、今はもう前年と同じくらいの水準まで数字も戻ってきました。緊急事態宣言が解除される前は、前年の2割、3割くらいしか予約が入っていなかったので、解除された瞬間に予約が入ってきたのを見て、「みんながこの時を待っていたんだな…」と思いましたね。

 

僕たちは髪を切ることの喜びを伝えるために、全員で自分たちの髪を切りました。それをポップで楽しい感じに撮影したので、ぜひみなさんにもInstagramで見て欲しいです。撮影中は、髪を変えることの楽しさを伝えるというゴールに向かって一つになれたから、めちゃくちゃテンションが上がりました。本当に最高の時間でしたし、いいリフレッシュになりました。

 

ソーシャルディスタンスが「U/P 〜ユーピー」を生んだ

 

 

・みなさんはどのような「STAY HOME」を過ごされてきましたか?

 

内田:毎日リモートで朝礼をして、アシスタントだったらレッスンなど、それぞれやるべきことに時間を投資してもらいました。細かく指示を出すというよりは、自分の武器や特性を磨いてもらうために、じっくりと考える時間をつくってほしかったんです。

 

どんな仕事にも言える話ですが、特に美容師はお客さんにとって「会いにいきたい人」になることが大事です。人間として魅力がある人のところに人は集まります。僕らはこれまで時間に追われるようなカタチで、とめどなく仕事が入ってきていました。ゆっくり休むこともできず、いっぱいいっぱいになっていた部分もあったと思います。それが今回の自粛の期間に自分の時間ができましたし、お互いのパーソナルな部分まで含めて話し合う機会をつくって、ぞれぞれの「自分」を再確認しました。振り返ると、休業中の時間は自分の得意分野や好きなものを明確にして、深掘りするいい機会だったと思っています。

 

:私は何もつくらない時間を過ごすことが性格的に耐えられないので、趣味の延長で仕事と結びつくアウトプットをしていました。Instagramの4コマ漫画だったり、ヘアクセサリーブランド「U/P 〜ユーピー」の立ち上げだったり、手を休めなかったですね。

 

 

内田:「U/P 〜ユーピー」はオフィシャルストアでローンチして2時間で完売したもんね。

 

:自分のクリエイティブ欲を満たすことができたし、それが結果につながったのがよかったですね。

 

近藤有紗さんのハンドメイドアクセサリーも大人気

 

内田:こんな感じで、休業期間は新しいことを仕掛けるために作戦を練って、行動するための時間になりました。売り上げなどの数字的な部分では苦しかったけれど、中長期的に見たらプラスの時間だったと思います。

 

>好きな人を見つけてアクションしまくれ! 世界はラブでできている

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