業界一丸となって国難を乗り越えよう!  戦うヘアサロンの「エールの輪」vol.01

  SHACHUさんのエールの輪

 

2月には融資と助成金を調べて資金調達の準備をしていた

 

 

・新型コロナウィルスの感染対策をスタートして、早々と休業を決めた背景を教えてください。

 

新型コロナウィルスの感染が本格化してきたタイミングが、中国やアメリカと比べると日本は遅かったんですよね。僕は中国やアメリカの友人から、現地の大変な様子を聞いて、コロナの脅威をリアルに感じていたので2月くらいから融資や助成金の獲得に向けて動いていたんです。経営者が慌てて動き出してからだと審査に時間がかかり、本当にお金が必要なときに困るかもしれないと思っていましたが、その読み通りになりました。

 

3月くらいには資金繰りに目処がついて当面の間、休業しても大丈夫な体制に。スタッフのみんなも不安だったと思うけれど、「休業してもお給料は保証するし、何も心配しなくていいよ」って伝えました。

 

 

SHACHUはいきなり休業に入ったと思われているかもしれないですが、しっかり準備はしてきましたし、予約をいただいていたお客さまへの電話連絡もしっかりと行っています。僕は休業中も事務所にいたので、できる限り電話対応をしました。というのも、休業を決めたのは僕だし、経営理念やマインド的なものを踏まえて、しっかりと謝りたいと思ったからです。「今は安全確保が難しく、お客さまを喜ばせるための場所を、悲しませる場所にしたくない」と伝えました。なかには残念がる方もいたけれど、ほとんどのお客さまが応援してくれましたし、お客さまのお母さんから「感動しました」と言っていただいこともあったんですよ。

 

たくさんの温かいお言葉聞けて励みになりました。

 

休業することに対してアシスタントはともかく、指名を抱えているスタイリストは予約を断らないといけないことに抵抗があったと思います。だから、歩合も含めた計算で給料の保証をしました。具体的には、基本給に加えて過去半年間の売上の平均した歩合給を支給しています。だから、むしろ給料が増えた子もいるんですよ。それに加えてスタイリストにはボーナスのような特別手当ても出しました。だからみんな気持ちよく休業に入れたと思っています。

 

スタッフたちへ「守るだけではなく、攻めの準備もある」とメッセージ

 

 

Q.みなさんは今、どのような「STAY HOME」を過ごしていますか?

 

休業中の過ごしかたについては、基本的にはみんなに任せました。ただ、休業することでテンションが落ちてしまうと思ったのでスタッフ全員に電話で声をかけました。「守るだけではなく攻める準備もあるから心配する必要はないよ」って伝えています。

 

美容師ってちょっと浮世離れしているというか、今の状況を把握してない人もいるので世の中の動向を気にしてニュースをみたりして、「STAY HOME」をするのもいいかなと思っていました。そして、休業して2週間くらいしてから、スタイリストのみんなにアシスタントのレッスンを見てもらうようにしたんです。

 

 

それ以降、自主的にカラーチームとカットチームがつくられて、ハードなレッスンが始まりました。「カラー剤がいっぱい必要だから送ってください」って言われて、僕が事務所からみんなに送ったりしていて。メーカーさんやディーラーさんからも段ボールにいっぱい詰まった救援物資を送っていただいたので、それを仕分けしてスタッフに発送するだけで半日潰れてしまったこともありました。

 

 

ちなみに、アシスタントにとってはかなり厳しいレッスンだったようで「レッスンがマジキツいので早く再開したい」という声も届きました(笑)。「もうちょっと頑張って!上手くなるからいいじゃん」ってなだめたりして。みんな意識がめちゃくちゃ高いんですよ。

 

営業再開後はみんなの腕が鈍っているどころからレベルアップしていました。「最初だからみんなであんまりピリピリせず丁寧に行こうね」って言っていたんですけど、みんな初日からめっちゃ動けているからびっくりしました(笑)。

 

>僕と会う日までに自慢できることをつくってほしい

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