美容学校生が羨望するアシスタント技術集団「WD+(ワインディングプラス)」。学生たちの情熱を引き出し、技術を共有する注目の活動に迫る!

 

情熱の大切さやあり方を伝えたい

 

—学生たちの反応は、実際どのような感じですか?また、普段どんな場所で活動されているんでしょうか。

 

櫻木:最初のセミナーから、反響はすごく良かったんです。それが原動力にもなり、本格的に活動をスタートさせることになって。

 

吉村:活動場所は、ディーラーショップのワインディングブースなどを利用しています。そこは7人ほどが入れるスペースなんですけど、基本的に無料開催です。受講者は、「WD+」の公式Instagramで募っています。完全な鍵アカウントで、正真正銘の美容学校生のみがフォローできるようにしているんですよ。

 

 

:今は1000人以上フォロワーがいます。僕らは半端な活動をしたくないという気持ちがあるので、コンテストも開催しましたし、賞金10万円を出しました。みんなで17000円ずつ出したんですよ(笑)。

 

櫻木:堀は学生から圧倒的な人気で、名刺の裏にメッセージを書いて渡すと、みんなめちゃくちゃ喜んでますね。

 

 

:“情熱が必ず誰かの世界を救うきっかけになる”ということを伝えたいので、メッセージにもそういうことを書いていたりしています。

 

櫻木:みんなセミナーも真剣に聞いてくれるんですよ。自分の頭でちゃんと考えているから、「こういうときはどうするの?」なんて質問もいっぱいくれます。

 

:今の10代は生まれたときからゲームがある世代ですし、目標設定から逆算思考できる子が多い気がしていて。

 

吉村:みんな賢いですし、熱心です。ワインディングは国家試験のひとつなので、練習は必須ですしね。

 

 

:ワインディングって、セッティングとかブロッキングとか基本的な技術がすべて入っているので、美容師としての所作を学ぶためのいいトレーニングにもなるんですよね。もちろん練習は続けたほうがいいですけど、僕らの活動の真意はワインディング技術を伝えたいわけじゃないんですよ。

 

吉村:そうそう。伝えたいのは、ひとつの技術を追求し、理想のレベルを上げていくことで美容師として成長できるという部分。

 

 

櫻木:マインドが大事ですよね。「うまくなりたいから練習する」という”意識”が生まれると、練習を習慣化できます。ワインディングを通じて、そういうマインドが学生に育って浸透したら嬉しいです。

 

:情熱にまっすぐ打ち込める人って、後世に必ず何かを残せる人になると思うので。これからも、学生の情熱を応援していきたいなと思います。

 

 

 

(文/織田みゆき photo/松林真幸)

 

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