美容学校生が羨望するアシスタント技術集団「WD+(ワインディングプラス)」。学生たちの情熱を引き出し、技術を共有する注目の活動に迫る!
美容学校生の間で浸透し、話題になっている技術集団「WD+(ワインディングプラス)」をご存知でしょうか。ワインディングコンテスト受賞歴などをもつアシスタントメンバー7名で構成され、セミナーを通じて”練習の大切さ”や”成長するためのマインドセット”を学生たちに促しています。立ち上げたのは、人気サロン「sand」でアシスタントを務める堀翔太(ほりしょうた)さん。2022年7月に活動をスタートし、現在1000人を超える美容学校生が公式Instagramをフォローしています。堀さんと一緒に活動するsandアシスタントの櫻木秀磨(さくらぎしゅうま)さん、吉村淳志(よしむらあつし)さんにもお集まりいただき、活動を始めた意図や具体的な活動内容について聞きました。
プロフィール
堀翔太(ほりしょうた)/『sand Scene』アシスタント
2001年生まれ、大阪府出身。高津理容美容専門学校を卒業後、新卒で『sand』に入社。学生時代、校内外のワインディングコンテストで複数の入賞経験があり、2度優勝。入社1年目の7月にワインディングセミナーを開催し、それを機に「WD+」を立ち上げる。賞金付きコンテストも開催して話題に。
Instagram:@_05shota
櫻木秀磨(さくらぎしゅうま)/『sand yokohama』アシスタント
2002年生まれ、大阪府出身。高津理容美容専門学校卒業。神奈川県内の地域密着型サロン1店舗を経て、『sand』に入社。
Instagram:@sand_shuma
吉村淳志(よしむらあつし)/『sand yokohama』アシスタント
2002年生まれ、大阪府出身。グラムール美容専門学校卒業後、新卒で『sand』に入社。
Instagram:@atsushi_sand
「WD+」公式Instagram:@winding.plus
ワインディングは全技術の基礎!
—堀さんは学生時代、ワインディングコンテストでの受賞歴が複数あるとか?
堀:はい、2回の優勝経験もあります。専門学校に入学したら何者でもない無力の自分を変えたいと思って、熱中できることを探していたんです。最初に出会ったのがワインディングでした。入学してすぐの4〜5月はコロナで授業が休みになったので、練習に没頭しましたね。家で夜8時から朝の8時まで毎晩のように練習していました。ワインディングオールです(笑)。
櫻木:僕は同じ学校の出身なんですけど、堀の練習量は本当にすごくて。
吉村:僕は違う学校でしたけど、堀みたいなタイプは珍しいと思いますね。なかなかいないんじゃないかな。
堀:1回25分くらいで巻き終わるんですけど、普段も1日5回は巻いていました。別にそれ以外の技術でも良かったんですけど、ワインディングって美容師の基本が詰め込まれた技術なんですよ。ひたすら練習して技術を極めていくと、自分の手が思い通りに動くようになって。頭の中で描いたイメージをそのまま再現できるようになるんです。だから2年生の後半になると、1日1回の練習でもイメージ通りに作れるようになっていました。
櫻木:やっぱり技術を極めるには、日々の練習に勝るものはないよね。
堀:あとは、毎日頭を触っていると頭の丸みを感覚的に理解できるようになるんですよね。凹んでいる部分の髪の引き出し方だったり。
吉村:頭を触り続けることがカット理論の理解にも通じるし、技術を上達させるための土台にもなるという。
堀:僕は「1万時間の法則」が好きなんですけど、頭を触る時間もそれに通ずるものがあると思っていて。だから1万時間は続けないと、って思っています。