Voicyスペシャル対談 LECO代表 内田聡一郎×アートディレクター 大島慶一郎 (後編)広告の目的は外さない…でもちょっとズレるからおもしろくなる
「悩む時間を乗り越えないと、納得できるものが出てこない」(大島)
内田:迷っているときが一番楽しい時間なのかな。
大島:うーん、苦しいんですけど、出口が見つかるとすごく楽しい。
内田:タイポグラフィとかも無数にありますもんね。それで印象も変わるし。
大島:自分で文字もつくった方がいいね、と言う話にもなるし。散々やって「結局最初のものがよかったね」とかありますしね。
内田:でもそこが醍醐味なんですよね。
大島:というか、そのプロセスを経ないといいものが出てこないんですよね。そういう感覚が自分にはあります。
内田:クライアントからしたら気づかないような違いでも、そこにもこだわると。
大島:やらないと納得できない。それを送り出せないと思うんですよね。
内田:自分が納得するまで続けると。
大島:職人で言うと仕上げかな。だらしなくてもいい場合はわざとそうするけど、本当にだらしないと見たらわかるんですよ。つくった人の性格が仕事に出ちゃうんです。
内田:やっぱり大島さんの話はおもしろいっすね。まだ話を聞きたいなぁ。でもいよいよ終わりが近づいてきたので、最後に若手美容師向けのメッセージをください。
大島:そうだなぁ。まずは謙虚でいることが大事かな。人と仕事をするので、人間性を鍛えていい大人になって、いつか一緒に仕事ができるようになればうれしい。結局は、いい大人、人間性であれってことですよね。
内田:人間を磨くことが本質なんですね。大島さん今日はどうもありがとうございました。
大島:こちらこそありがとうございました!
- プロフィール
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LECO代表
内田聡一郎(うちだ そういちろう)
2003年より原宿のサロンでトップディレクターとしてサロンワークをはじめ、一般誌、業界誌、セミナー、ヘアショー、著名人のヘアメイク、商品開発など様々な分野で活躍。2018年 渋谷にLECOをオープン、2020年 セカンドブランドQUQUをオープン。代表として今後一層の活躍が期待されている。著書「自分の見つけ方」(2013年)、「内田流+αカット」(2017年)、「内田本」(2018年)を発売。また、シザーやシザーケースなどのオリジナルプロダクトも発売中。
2019年12月から若手美容師にエールを送るsoucutsラジオを始動。
【twitter 】@soucuts
【instagram】@soucuts
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アートディレクター
大島慶一郎
東京生まれ。東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。幾つかのデザイン事務所を経て、株式会社サン・アド入社後、宇宙カントリーの立ち上げに参加。2006年よりフリーランスとして活動開始。LUMINEやヒカリエ等商業施設のビジュアルディレクションに携わる仕事を中心に、矢野顕子をはじめとするCDジャケットデザインや、文化出版局「装苑」のロゴタイプ、本誌面のデザインを手掛ける。写真を用いたグラフィックデザインを軸に、ユーモアのあるビジュアル表現を得意とし、活動の場は広告、ファッション、音楽、映画の宣伝美術など多岐にわたる。
【HP】https://keiichirooshima.com/
【instagram】@keiichirooshima