Voicyスペシャル対談 LECO代表 内田聡一郎×メディアアーティスト 市原えつこ (後編) 大事なのは「義理仁義」凡人の前提に立ち戦略的に立ち回る
「自分が偏愛していることをめっちゃ大事にしてください」(市原)
内田:アートやっている人でそういう発信する人少なくないですか。
市原:世の中、アーティストに対して清貧のイメージが強いからか「お金=汚いもの」みたいに捉えている人もいて、だからこそお金に弱くなっちゃうんじゃないかなと。誰かに役立つ情報を発信することによって、知識がないことによって辛い思いをする人が減ったらいいなと思っています。
内田:あくまでアートが主軸ではあるんだよね。
市原:はいそこはブラさずにやりつつ、色々なご依頼に答えて変な仕事もやりつつ、楽しく過ごしていきたいと思います。
内田:これからも市原さんの活動を追い続けますね。直近では何か面白いことされるんですか。
市原:六本木の「21_21 DESIGN SIGHT」というギャラリーで「トランスレーションズ展 −『わかりあえなさ』をわかりあおう」に作品を出しています。広い意味での「翻訳」をテーマにした展覧会なんですけど、そこでまた一発芸のようなわけのわからない作品を出しています。
内田:賛否を巻き起こす作品ですか。
市原:いや、今回はそういう感じじゃないです。全力のボケです。
内田:そういうアーティストの顔があって、意外としっかりしているところにアーティスト市原えつこの価値を見出している人が多いんだろうね。そろそろ時間なので最後にリスナーさんに応援メッセージをいただけますか。
市原:自分が偏愛していることをめっちゃ大事にしてください。二十歳くらいの時期に好きだったことは一生好きだと思うし、くだらないことであろうが大事にしたり、極めたりしておくと思わぬところで役に立つことがあります。だから、よくわかんないこととか好きなことを大事にしてください!
内田:市原さんらしいアドバイスですね。ということで、今回はメディアアーティストの市原えつこさんでした。ありがとうございました!
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プロフィール
LECO代表
内田聡一郎(うちだ そういちろう)
2003年より原宿のサロンでトップディレクターとしてサロンワークをはじめ、一般誌、業界誌、セミナー、ヘアショー、著名人のヘアメイク、商品開発など様々な分野で活躍。2018年 渋谷にLECOをオープン、2020年 セカンドブランドQUQUをオープン。代表として今後一層の活躍が期待されている。著書「自分の見つけ方」(2013年)、「内田流+αカット」(2017年)、「内田本」(2018年)を発売。また、シザーやシザーケースなどのオリジナルプロダクトも発売中。
2019年12月から若手美容師にエールを送るsoucutsラジオを始動。
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プロフィール
市原えつこ(いちはらえつこ)
メディアアーティスト、1988年、愛知県生まれ。早稲田大学文化構想学部表象メディア論系卒業。日本的な文化・習慣・信仰を独自の観点で読み解き、テクノロジーを用いて新しい切り口を示す作品を制作する。アートの文脈を知らない人も広く楽しめる作品性と日本文化に対する独特のデザインから、国内外の新聞・テレビ・ラジオ・雑誌等、世界中の多様なメディアに取り上げられている。主な作品に、大根が艶かしく喘ぐデバイス《セクハラ・インターフェース》、虚構の美女と触れ合えるシステム《妄想と現実を代替するシステムSRxSI》、家庭用ロボットに死者の痕跡を宿らせ49日間共生できる《デジタルシャーマン・プロジェクト》等がある。