LECO代表 内田聡一郎×かつお食堂 かつおちゃん(前編) かつお愛が溢れすぎてOLから鰹節の産地を回遊する「鰹節伝道師」へ
渋谷のヘアサロン「LECO」の代表、内田総一郎さんは音声メディアVoicy(ボイシー)で「soucutsの美容師ラジオ」という番組を運営しています。今回のスペシャル対談は「かつお食堂」のオーナーかつおちゃん。全国の鰹節の産地を回遊し、その魅力を広める「鰹節伝道師」として知られています。さまざまなメディアが密着取材をする「新しい生き方を拓く女性」です。ヘアサロンオーナーとかつお食堂オーナーという異色の対談を前編・後編に分けてお届けします。今回は前編です。
「内田さんに『かつおブルー』を注入してもらっています」(かつお)
内田:今回のゲストはかつお食堂のオーナーのかつおちゃんです!
かつお:よろしくお願いします!
内田:ジャンル的にいうと、料理人とかになるのかな。
かつお:え、なんだろう…鰹節伝道師です(笑)。
内田:そんなかつおちゃんなんですけど、僕が担当しているお客さんでもあります。
かつお:鮮度のいいかつおは背中が鮮やかなブルーや紫、とても綺麗に輝いているんです、自分の鮮度もあげて削って行きたいという思いから、『かつおブルー』カラーを注入してもらっています。気分が上がると、削りも一味も二味も違ってくるような気がしています(笑)。
内田:鰹節伝道師の活動ってどんなことしてるの?
かつお:鰹節はお母さんの味をテーマに、この素晴らしき本物の味を、文化を未来に繋いでいきたいという想いで活動しています。具体的には、かつおや鰹節に縁のある地域へ足を運び、学んだことを発信したり、かつお寺子屋という食育活動をしたり、鰹節の美味しさを味わえる場所としてお店をやったりしています。
内田:始めてからどのくらいになるの?
かつお:かつお歴9年です。
内田:今はテレビでも引っ張りだこで、有名な『7ルール』(関テレ系)にも出てたじゃない。そのために髪をかつおブルーにしてね。それにしてもさ、かつおを知ってもらう伝道師になろうっていうのはかなり特殊だよね。きっかけはなんだったの?
かつお:自分のやりたいことが見つからなかったころ、おばあちゃんが鰹節を削る姿を見て感動して…めちゃくちゃかっこよかったんです。
内田:いつくらいの話?
かつお:25歳くらいのときですね。私のおばあちゃんなんですけど、「これは亡くなったおじいちゃんからもらったんだよ」っていう削り器で鰹節を削り出していて。おばあちゃんがなんかキリッとして見えたんですよね。それまで私はジャンクな食べ物が大好きで、鰹節に興味を持ったことすらなかったんですけれど、おばあちゃんから「日本の文化なんだよ」と教えられてもっともっと知りたいと思うようになって。その頃、受付の仕事をしていたんですが、休みの日に静岡の西伊豆で、鰹節づくりの現場を見にいったりするようになりました。
内田:鰹節をつくる現場まで行こうと思ったんだ。
かつお:好奇心旺盛なので。「鰹節ってどうやってつくられているんだろう」「どこに行けばたくさん見られるんだろう」と気になって仕方がなかったというか。
>「かつおちゃんの話おもしろいね! 話聞いて俺も勉強になってるもん」(内田)