LECO代表 内田聡一郎×でんぱ組.incでんぱ組.inc 虹のコンキスタドール 根本凪(前編)
「え! ライブのセットリストってアイドルが自分たちで決めるの?」(内田)
内田:僕も美容の分野でかなり仕事量をこなしているほうの美容師なんですけど、どこか置きにいくようなところがあって。自分のキャラクターがこんな感じで、求められているのはこんな感じだから、こうしとけば大丈夫みたいな。これに似たことないですか。
根本:めっちゃあります。自分のキャラクターはこうだから、喜ばれるためには本当の自分とは違うけれど、こういうリアクションをしておこうとか。後で、もうちょっと別の言い方があったかなと思ったり。反省会することもあるし。セトリ(セットリスト)も、ここでこの曲を持ってきたらっていうのが定型化しちゃうとか。ここでトライアングルドリーマーを持ってきたらいいんじゃないかとか。こういうのじゃダメだっていう時期がきて、みんなでセトリを組み直した時期もあります。
内田:え! ライブのセットリストって自分たちで決めるの?
根本:自分たちで決めています。
内田:誰かが持ってきたアイディアに対して、自分たちで、いやなんかこうじゃないと思いますって提案することもあるの?
根本:より良いものになるように相談したりしています。
内田:初期の頃はそんなことなかったでしょ?
根本:そのころはもうMCまで台本で決められていました。
内田:自分で現場の空気つくろうみたいなのはいつから?
根本:自分自身に関していえば、でんぱ組.incを兼任してからかもしれないです。
内田:じゃあ、でんぱ組.incに加入したことは分岐点だったんだ。
根本:そうですね。でんぱ組.incの話し合いを聞いてると、メンバーがどんどん意見を言っていて。話し合いの様子を見て、ああ、こういう話し合い方があるんだって持ち帰って、意見を言うようになりました。
内田:なるほどね。それこそ俺も、夢眠ねむの卒コン行きましたけど、根本凪がFuture Diverの落ちサビを歌ったときにさあ、はー…ってなりましたよ。これが新時代の幕開けだみたいな。そこで覚悟が決まったのかな。私はもう私という人間を貫いていくみたいな。
根本:もうやるしかない。色も継承して頂いたので。ミントグリーンってやっぱりねむさんの色がめちゃくちゃ強いので、自分なりのミントグリーンをつくっていけるように頑張ろうって決めた日でした。
内田:根本凪ストーリー面白すぎるね。なんかもう、今日はこの話だけで終わっちゃいそうだわ。
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プロフィール
LECO代表 内田聡一郎(うちだ そういちろう)
2003年より原宿のサロンでトップディレクターとしてサロンワークをはじめ、一般誌、業界誌、セミナー、ヘアショー、著名人のヘアメイク、商品開発など様々な分野で活躍。
2018年 渋谷にLECOをオープン、2020年 セカンドブランドQUQUをオープン。代表として今後一層の活躍が期待されている。著書「自分の見つけ方」(2013年)、「内田流+αカット」(2017年)、「内田本」(2018年)を発売。また、シザーやシザーケースなどのオリジナルプロダクトも発売中。
2019年12月から若手美容師にエールを送るsoucutsラジオを始動。
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プロフィール
根本凪(ねもとなぎ)
茨城県出身。キャッチフレーズ:歌って描けるポンコツカワウソ。カワウソに似てても、良いよね?どこか抜けてる、でもどこか憎めない。茨城が生んだ奇跡の愛され系ポンコツ!三度の飯より歌うこととイラストを描くことが好き。でんぱ組.inc、ねもぺろ from でんぱ組.inc、虹のコンキスタドールのメンバーとしても活躍中。
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(文/外山 武史 撮影/菊池麻美)