LECO代表 内田聡一郎×でんぱ組.incでんぱ組.inc 虹のコンキスタドール 根本凪(前編)

「いくら結果が出なくてもやることに意味があるんだって気づいた」(根本)

 

 

内田:電車に乗るのが怖い、人と話すのも怖いっていう根本凪が、辞めたら負けだって覚悟して、強くなって今があるんですね。今は7年目なのかな。もうある意味ベテランだよね。後輩もいっぱいできて。

 

根本:そうですね、3年前からでんぱ組.incを兼任するようになりました。

 

内田:虹コンと並行してね、とんでもない仕事量ですね。実際のところ、大変じゃない?

 

根本:仕事の量が増えたことよりも、私はもともと振り付けを覚えることが苦手すぎて、人よりもめちゃくちゃ遅いんですよ。でんぱ組.incを兼任して、ねもぺろfromでんぱ組.incっていう派生ユニットもあるんですけれど、これまでの倍以上の振り付けを覚えることがめちゃくちゃ苦痛すぎて。

 

 

内田:確かにね、3つも同時並行でしょ。普通の脳じゃ無理だよね。

 

根本:これも騙し騙しなんですけど、本当に嫌すぎて自律神経がバグったこともあるんですけれど。でも途中からだんだんと悟りがひらけてきて。

 

内田:どんだけ悟っているんだっていう話だよね。

 

根本:経験した分だけ上手くなるとかあるけど、私はそういうことがなくて。

 

内田:あはは(笑)。

 

根本:覚えるのも誰よりも遅いんですけれど。いくら結果が出なくてもやることに意味があるんだって気づいて、心が折れないようになってきたり。新しい振り付けを覚えられる喜びを感じたりだとか。最初は「なんでこんなにやっているのにできないんだ」って自分に対して怒っていたんですけれど。最近は学びの機会なんじゃないかって思えるようになりました。

 

 

内田:いやそれはだいぶ悟っていますね。とはいえ、アイドル3つやっていて、オーバーワークで嫌になっちゃうことが正直多いと思うんですけど。それでもやれるのは自分の存在意義みたいなものを感じられているからなのかな。

 

根本:それはありますね。見に来てくれる人が増えて、でんぱ組.incで私を知って、虹コンにも足を運んでくれて。それで推し変する人もいるんですけど。

 

内田:推し変の闇はありますよね。

 

根本:それもありますけど、虹コンと一緒に大きくなっていける実感がありました。

 

内田:本当に年頃の娘がさ、人と人との競走の世界にバーンって投げ込まれるわけじゃないですか。そこで神経すり減らしてやっていく。なんて濃密な人生なんだろうって思うね。普通の女の子たちには到底感じられない感覚があるわけじゃないですか。

 

根本:五感はめちゃくちゃ刺激されているかもしれないです。

 

>「え! ライブのセットリストってアイドルが自分たちで決めるの?」(内田)

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