LECO代表 内田聡一郎×イラストレーター/アーティスト Rooo Lou(後編) Instagramで注目されたいなら1年間発信し続けろ。話はそれからだ。
「僕はInstagramを毎日、本当に365日やってきた」(ルー)
内田:そうか、クオリティでちゃんと勝負できているからってことですよね。お、そろそろ終わりの時間も迫ってきたので、まとめの話題に移りますね。ルーさんが仕事をする上で一番大事にしていることを教えてください。
ルー:それは「続けること」ですね。僕はInstagramを毎日、本当に365日やってきたので。
内田:すごいねそれは。
ルー:会社員の仕事があって、収入が安定していたので自分が好きなイラストを毎日UPできていた結果とも言えるんですけれど。「やらされている」っていう感覚だと続かないでしょうね。ときどき、「Instagramはどうやったら人気が出ますか」とか聞かれるんですけれど、「1年間続けてみてください」としか言えないです。で、続けた後にもう1回話しましょうと。
内田:1日1回必ず投稿できる人がどれだけいるかっていう話ですね。
ルー:そうなんですよ。「ただUPするだけなのに何でできないんですか」って聞くと「恥ずかしいから」とか「クオリティに自信がないから」とか言われるんですよね。でも、最初は誰も見てないじゃないですか。
内田:確かにね。
ルー:だからやり始めることが大事。クオリティも大事なんだけど、見てもらわないことにはクオリティのチェックもできないですから。でも、どう見られているかをすごく考えてしまう人はなかなか続けられないんですよね。
内田:毎日1回続けられたのはどうして? 描きたくてしょうがなかったってことかな。
ルー:うーん、やっぱり好きだからですよね。お金にしたい、仕事にしたいっていうマインドでやっちゃうと、過度にクオリティを意識してあげなくなってしまうと思うんですよね。僕の場合はデザインの仕事が充実していたので、それとは違うアウトプットとしてイラストを描いている感覚で、それがたまたま365日続きました。InstagramじゃなくてTwitterでもいいと思う。とにかくクリエイティブな仕事をしている人は発信しないと。
内田:誰かに注目されたいとか、そういうところから入っているわけじゃないんだよね。自分のログというか、日記的な感じでやってきたってことだよね。
ルー:そうです。
内田:俺はどっちかっていうと「見てほしい」という意識でやっていた部分もあるんですよ。だから、自分が納得すればいいっていうゾーンに到達するまでは時間がかかった。だから、ルーさんはクリエイター気質というか、天性なんだろうね。
ルー:発信したがり屋なのかもしれないんですけれどね。とにかく、自分が好きなものをみんなにも知ってほしいっていうのが今の仕事につながっています。
内田:わかった。やっぱりインプットの量がすごくあるから、溢れ出してくるんだ。いっぱいインプットして溢れちゃうから、発信したくて仕方がないみたいな。発信できない人は、もっとたくさんインプットしろよっていう話かもしれないね。まずいろんなものを見て、感じて、欲求を育むというか。
ルー:そうですね。そうしないと駆け出しの人は見つけてもらないというか。インプットしてアウトプットし続けてピックアップしてもらう。でもみんな立ち止まっちゃうので。というか、みんなスタート地点から進んでいない。コロナをきっかけにYouTubeしようとか、発信しようっていう人がめちゃくちゃいたと思うんですけれど、実際に始められる人も少ないし、続けられる人も少ないですよね。それって、本当に発信したいものがあるかどうかだと思うんですよ。
内田:だからこそ、自分の好きとか嫌いとか、コアになる部分を摂取したほうがいいってことだよね。
>「見る数を増やすだけだったら誰でもできる。まずはそこから」(ルー)