LECO代表 内田聡一郎×イラストレーター/アーティスト Rooo Lou(後編) Instagramで注目されたいなら1年間発信し続けろ。話はそれからだ。

「順調にいっているときこそ、悩みが出てくることってない?」(内田)

 

 

内田:今の仕事は、自分のやりたいようにできている感じなんですか?

 

ルー:やりたいことができてるし、「こんな仕事もやらせてもらえるの?」くらい充実しているので、そこに甘んじないようにしたいなと思っています。

 

内田:順調にいっているときこそ、迷いが出てくることないですか。やりたいことをやってきたけど、もうちょっとメジャーになるためにわかりやすい音楽性にしたけど、コアなファンが離れていくみたいな。自分らしさを出せなかった仕事はない?

 

ルー:どちらかというと、やりたくない仕事は絶対にやらないようにしていますね。それをやっちゃうと誰もハッピーにならないというか。今まで自分の作品を見てくれていた人を裏切ることにもなるし。不本意な仕事に合わせていくと、変なものが生まれていくと思うから、そうならないように強く意識しています。

 

 

内田:じゃあ、本能の赴くままに自分が今ベストだなって思うことを出せていると。

 

ルー:そうですね。

 

内田:ルーさんはミニマルな表現で、人を描いているわけじゃないですか。自分が自分に飽きちゃう、みたいなことってないのかな。

 

ルー:それはありますよ。こういう手法もいいんじゃないかとか、考えながらやっています。今後、「今までと違うね」って思われるものを出すかもしれないけれど、それは自分が本当にやりたいのならやるべきだと思います。

 

広告の仕事と個展の仕事は全然違うので、個展で実験的なこともやっていますね。広告はこれまでの作品を見てくれた方からの依頼だから、しっかりと要望に応えたい。それで、もしフラストレーションが溜まるのなら、個展で発散すればいいっていう考え方ですね。

 

 

内田:イラストレーションの中でも、位置付けがあるんだ。

 

ルー:そうですね。ライフワークとして続けていくためには、ストレスが解消できる場所をつくっておくのは絶対大事です。しかも、個展は人に見てもらって、見た人の感想がダイレクトに伝わる場じゃないですか。ネットだと生の感想は聞けないので。リアルの反応を聞いて、それを生かせる部分もあると思うので個展は大事にしていきたいです。

 

内田:俺も表参道ヒルズの個展に行きました。すごい人気でしたもんね。美容師さんのファンも多くて、待ち受けがルーさんのイラストだったりするし。

 

ルー:嬉しいですね。「内田さんってイケてるな」と思ったからイラストを描いただけで、でもこうやってつながって、美容師さんにも知ってもらえてありがたいですね。

 

内田:他にも同じようなことがあるの? 描きたいと思ったものを描いて、それが仕事につながっていくみたいな。

 

ルー:描きたいものが仕事になるのが一番ハッピーだと思うんですけれど、戦略的にやっているわけではないんですよね。

 

>「僕はInstagramを毎日、本当に365日やってきた」(ルー)

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