LECO代表 内田聡一郎×スタイリスト TEPPEI Voicyスペシャル対談 Vol.1(後編) withコロナ時代の人生を豊かにするためのヒント
「もし今、20代だったとしたら自分を見つけるチャンスだ」(内田)
内田:僕らはさ、リスナーのみんなをはじめとして、名前を知ってくれている人たちがいるじゃない。でも、まだまだ20代の中盤くらいで実績もなくて青かったときに、このコロナの問題が起こったらどうもがいていたと思う?
TEPPEI:これ、率直に言っていいですか。
内田:もちろん。
TEPPEI:「どうしてくれんねん!誰かなんとかしてくれ!」って思っていたと思います。
内田:あはは(笑)
TEPPEI:20代の中盤って理想と現実のギャップが起こり始めて、うまくいくこと、いかないことがあって、悶々としたものを抱えていたと思うんです。だから自分ができていないことをコロナのせいにして、「しょうがねぇよ、こういう時代だし」って言ってたかもしれないですね。
内田:そのワリキリって大事だよね。みんな頭いいからさ、動けない自分を責めがちだったりするけど、そうじゃなくて「もうしょうがねぇよ」って感じだよね。
TEPPEI:そうそう。コロナちゃんのせい、みたいな。
内田:酒でも飲みながらあーだこーだ言って一旦ストレスを飛ばす感じもアリかもしれない。
TEPPEI:多分、僕は誰かのせいにしたいと思いつつも「やれることはやってるけどね」と周りには嘘八百言っちゃうような感じかもしれないですね(笑)。
内田:俺もそういうタイプだったからすごくわかる。でもさ、自分に分厚い鎧を着せることによって、もがかなくちゃいけないようになるじゃん? で、自分が言ったことと結果を必ず繋げなくてはいけなくなる。そして、発言と結果をつなげるために努力するから成長するんだよ。
「withコロナ時代でも、個人の力とチームの力、その両方を高めていきたい」(TEPPEI)
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内田:20代の中盤って自分の強みをみつけることにどん欲だった時代だと思うのよ。だから、インプットのフィールドを広げるとか、新しい世界に軸足を入れてみるかとか、そういうチャレンジをしたほうがいいし、変化を楽しんでいくことが強みにつながっていくんじゃないかな。
TEPPEI:今は変化を楽しめる時期ですしね。
内田:そうだね。だからほどよくコロナのせいにして、ほどよくカッコつけて、ほどよくもがいてって感じかな。で、結果としてコロナが収束したころには意外とレベルアップしているっていう。結論をいうと、あんまり思いつめずに、「今日何ができたか」をじっくり確かめて生きて行こうぜっていう話だと思うんだよ。
TEPPEI:それは間違いないです。
内田:俺、寝る前に今日何ができたんだろうとか、明日何ができるかなっていうのを考えているのね。
TEPPEI:何もできなかった日はないですか。
内田:もちろんある。でも、1cmでも事柄が進んだならそれでよし。今の時期だからこそ、この積み重ねが大事だと思うんだよ。
TEPPEI:僕はファッションスタイリストとして、個人とチームの両側面を持って仕事をしてきました。そうさんの言うように、個人の力を高めていくっていうのは、これまでも、これからも変わらないと思います。それに加えて、いかにしてチームでやっていくかという側面も強く出るなと思うんですよ。だから、僕も若い子を育てる立場にあるのでガンガン引っ張っていきたいですね。
内田:前向きな話をありがとう。いやもう本当にさ、いくら話しても全然話し足りないねぇ。いつまででも話せてしまうから、また今度、続きを話そう!
TEPPEI:僕も話し足りないです。次回も楽しみです!
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プロフィール
LECO代表
内田 聡一郎(うちだ そういちろう)
横浜市内のサロンを経て「VeLO」のオープニングに参加。2009年、姉妹店「vetica」のクリエイティブディレクターに就任。サロンワークを中心に、セミナー講師、DJ、イベントオーガナイズなど幅広い活動を行っている。2018年3月1日に自身が代表となるヘアサロン「LECO」をグランドオープン。
ファッションスタイリスト
TEPPEI
2002年、高校卒業と同時に上京し、都内の専門学校スタイリスト学科に入学。卒業後2年間の古着屋勤務を経て、スタイリストとしてのキャリアをスタートした。2000年〜2000年中期までの東京ストリートカルチャーの確立された存在として注目を浴び、ジェレミー・スコットやベルンハルト・ ウィルヘルムがスタイルサンプリングしたことでも知られている。現在は、スタイリストとして数々のアーティストイメージやブランドビジュアルのディレクション、2019-20AWシーズン以降のANREALAGEメンズコレクションにおけるスタイリングやChildren of the discordanceのランウェイ及びシーズンルックのスタイリングを手掛けており、特に国内のメンズファッションシーンで作品発表を続けている。またスタイリスト業と並行する形で2013年4月より妻である野々口祐子とヘアサロン「SYAN」を立ち上げ、美容室のオーナーとしての顔も持っており美容業界にも理解が深い。
(文/外山武史)
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