【サスティナブルを考える】unplugged発!再生ボトルでオリジナルウォーター作り。コロナ対策にもブランディングにもGood

お客さまに「体験」を提供し、サスティナブルも発信

 

unpluggedの屋外スペースでは不定期で写真展、展示会なども開催中

 

うちのサロンは美容やヘアスタイルをもちろん提供するんですけど、それ以外にもこだわった空間やドリンク、イベントなどを通して、お客さまに「体験を提供すること」をすごく大事にしているんですね。バリスタがコーヒースタンドを出したり、アーティストの写真展やファッションの展示・販売なども行ったりしてきました。でもコロナ禍で今まで通りの活動が難しくなりました。

 

ドリンクの提供はしばらく控えていましたが、オリジナルのペットボトルでの提供に変えたことで、お客さまにとって小さな体験としての役割を果たしてくれているな、と感じています。来店されたお客さまがスマホで写真を撮るということは、ひとつの思い出になっているんじゃないかと。

 

 

あとは、再生ボトルを使うことで、サスティナブルの発信ができることもいいなと思っています。SDGs活動が企業のブランドイメージとして大きく影響する今、美容業界は他業界と比べてすごく遅れていると思うんですね。アパレルは結構頑張っているイメージがありますが、美容業界からの発信は圧倒的に少ない。実際、それを問題視している記事も出ています。なので、できることから少しずつやろうというのは、スタッフたちと普段から話しているんです。

 

もともとunpluggedを立ち上げたときから、水質汚染の対策のために残ったカラー剤はシンクに流さず、まとめて破棄したり、オーガニック商品を使うことや、フェアトレードのコーヒーを使うというような試みは行ってきました。カウンセリングシートやカルテも、ペーパーレスにしていますしね。そういうことをいろいろやっている中で、たまたま再生ボトルがあって、100%ペットボトルになるというサイクルができているなら、すごくいいのかなと思っています。

 

 

この業界には、「サスティナブルとかSDGsって何?」という人がまだまだ多いですよね。まず知ることから始めて、できることから少しずつやろうというのが僕らのスタンス。美容室の数は、全国にたくさんあるじゃないですか。その人たちが少しずつ改善していけば、結構な力になると思うんです。だから自分たちがちょっとずつ発信していくことで、少しずつ周りが意識してくれるようになるかなって思っています。あまりやりすぎても長続きしないので、軽やかなスタンスが大事かなとは思いますけどね。

 

 

 

プロフィール
前田 伸一(まえだ しんいち)
unplugged代表

1986年生まれ。愛媛県出身。関西美容専門学校を卒業後、上京。都内有名サロンで10年間勤務したのち、フリーランスに。5年後の期間を経て、2019年に元同僚2人と『unplugged』を立ち上げる。サロンワークを中心に、ヘアメイクやフォトグラファーとしても活躍している。

Instagram:shin.0507

 

▲unpluggedがオリジナルウォーターを発注したマザーウォーター

https://www.motherwater.co.jp

 

(文/織田みゆき 撮影/松林真幸)

 

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